登録販売者 2025年 中国・四国 問08
問題文
小児及び小児の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳以上、15歳未満の年齢区分が用いられている。
2:乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましい。
3:小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。(正解)
4:小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
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小児の医薬品吸収率【登録販売者解説】
正解の理由
小児は大人より腸が長く、医薬品の吸収率は相対的に高くなります。
3が誤りです。記述a・b・dは正しく、記述cは「腸が短く、吸収率が低い」としている点が誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の小児に関する項目です。
解法ステップ
- 記述aの年齢区分「7歳以上、15歳未満」が、小児の目安と一致するか確認します。
- 記述bの「乳児は医師の診療を優先し、一般用医薬品による対処は最小限」という説明を確認します。
- 記述cでは、「腸が短い」「吸収率が低い」という比較表現に注目します。手引きでは、腸は大人より長く、吸収率は相対的に高いとされています。
- 記述dの誤飲・誤用防止の説明も正しいため、誤っているのは3です。
選択肢別の誤答解説
-
記述a(選択肢1)
正しい記述です。「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」では、小児はおおよその目安として7歳以上、15歳未満とされています。なお、一般的に15歳未満を小児とすることもあります。 -
記述b(選択肢2)
正しい記述です。乳児は医薬品の影響を受けやすく、状態も急変しやすいため、一般用医薬品で対処するかどうかの判断が難しい場合があります。基本的には医師の診療を優先し、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましいとされています。 -
記述c(選択肢3)
×「腸が短く、吸収率が相対的に低い」→ ○「腸が長く、吸収率が相対的に高い」
小児は大人と比べて、身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。この比較が反対になっているため、誤りです。 -
記述d(選択肢4)
正しい記述です。小児の誤飲・誤用を防ぐには、医薬品を小児が手に取りやすい場所や、目につく場所に置かないことが重要です。
よくある誤解
- 「小児は身体が小さいから、医薬品の吸収率も低い」と考えるのは誤りです。手引きでは、腸の長さと吸収率の関係が大人と異なると説明されています。
- 年齢区分は「小児=15歳未満」とだけ覚え、目安の区分である「7歳以上、15歳未満」を見落とすことがあります。
- 乳児の記述では、「一般用医薬品を使ってはいけない」と断定しているかのように読み違えないようにしましょう。手引きは、医師の診療を優先し、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましいとしています。
補足コラム
小児は吸収だけでなく、医薬品の成分が脳に達しやすいことや、肝臓・腎臓の機能が未発達で成分の代謝・排泄に時間がかかることにも配慮が必要です。成人用の医薬品の量を減らして小児に与えるのではなく、年齢に応じた用法・用量が定められているものを使用するよう説明することが重要です。
FAQ
Q. 「幼児」と「小児」の年齢区分はどう違いますか?
A. おおよその目安では、幼児は1歳以上7歳未満、小児は7歳以上15歳未満です。
A. おおよその目安では、幼児は1歳以上7歳未満、小児は7歳以上15歳未満です。
Q. 小児が医薬品を使用した後に、保護者が気をつけることはありますか?
A. 乳幼児は自分の体調を適切に伝えることが難しいため、使用後は保護者等が状態をよく観察することが重要です。
A. 乳幼児は自分の体調を適切に伝えることが難しいため、使用後は保護者等が状態をよく観察することが重要です。
関連キーワード: 小児、乳児、医薬品の吸収率、誤飲・誤用防止、年齢区分

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