登録販売者 2025年 中国・四国 問09
問題文
高齢者及び高齢者の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。
2:高齢者では、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向がある。
3:高齢者は、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合があるほか、複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクも高い。
4:「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)は、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。(正解)
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高齢者の医薬品使用上の配慮【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者の目安はおおよそ65歳以上であり、肝臓・腎臓の機能低下や薬の取り違えなどにも配慮します。
誤っているのは4です。1〜3は正しい記述で、4は「75歳以上」としている点が誤りです。「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮に関する記述では、使用上の注意における「高齢者」は、おおよその目安として65歳以上を指します。
解法ステップ
- 問題は「誤っているもの」を選ぶ問題だと確認します。
- 4の「75歳以上」に注目します。高齢者の目安は何歳以上か、数字を照らし合わせます。
- 目安は65歳以上なので、75歳としている4が誤りです。
- 1〜3は、高齢者に起こりやすい薬の影響や使用上の困りごとについて述べているため、内容が手引きと合っています。
選択肢別の誤答解説
-
1
正しい記述です。肝臓や腎臓の機能が低下すると、医薬品の成分を処理したり体外へ出したりする働きが弱まり、薬の作用が強く現れることがあります。そのため、若年時と比べて副作用のリスクが高くなる場合があります。 -
2
正しい記述です。手先の衰えで薬を包装から取り出しにくくなったり、薬の取り違えや飲み忘れが起きやすくなったりすることがあります。薬を安全に使うため、本人だけでなく家族や周囲の人の協力が必要になる場合もあります。 -
3
正しい記述です。基礎疾患(もともと抱えている病気)があると、一般用医薬品の使用によって病気の症状が悪化したり、治療の妨げになったりすることがあります。また、複数の医薬品を長期間使う場合は、副作用のリスクも高まります。 -
4
×(75歳以上)→ ○(65歳以上)
「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」における高齢者の目安は、75歳以上ではなく65歳以上です。したがって、この記述が誤りです。
よくある誤解
- 「高齢者」の目安を、後期高齢者の年齢などと混同して75歳と覚えてしまうことがあります。この問題では、使用上の注意における目安の数字を確認します。
- 65歳以上なら、誰でも同じ程度に副作用のリスクが高いと考えるのは誤りです。年齢だけでリスクの程度を一律に判断することは難しく、個人差があります。
補足コラム
「65歳以上」はあくまでおおよその目安です。高齢者は、飲み込む力が弱くなったり、添付文書の細かい文字が読み取りにくくなったりする場合もあります。薬の作用だけでなく、薬を安全に使えるかという点にも配慮することが大切です。
FAQ
Q. 65歳になったら、必ず副作用が起きやすくなるのですか?
A. 年齢だけで副作用のリスクを一律に判断することはできません。基礎体力や生理機能の衰え方には個人差があります。
A. 年齢だけで副作用のリスクを一律に判断することはできません。基礎体力や生理機能の衰え方には個人差があります。
Q. 「おおよその目安」とはどういう意味ですか?
A. 65歳を境に、すべての人の状態が同じように変わるという意味ではありません。使用上の注意で高齢者を示す際の目安であり、実際には個々の状態に応じた配慮が必要です。
A. 65歳を境に、すべての人の状態が同じように変わるという意味ではありません。使用上の注意で高齢者を示す際の目安であり、実際には個々の状態に応じた配慮が必要です。
関連キーワード: 高齢者、65歳以上、肝臓、腎臓、副作用、基礎疾患、飲み忘れ

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