登録販売者 2025年 中国・四国 問107
問題文
一般用医薬品の添付文書に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
( a )を主な成分とする一般用医薬品を服用すると、排尿筋の( b )と括約筋の( c )が起こり、尿の貯留を来すおそれがある。特に、前立腺肥大症を伴っている場合には、尿閉を引き起こすおそれがあるため、その添付文書等において、「相談すること」の項目に「次の症状がある人」として「排尿困難」と記載することとされている。なお、構成生薬として( d )を含む漢方処方製剤についても、同様の記載がされている。
選択肢
1:ジフェニドール塩酸塩 収縮 収縮 マオウ
2:ジフェニドール塩酸塩 弛緩 収縮 マオウ(正解)
3:ジフェニドール塩酸塩 収縮 弛緩 ダイオウ
4:サリチルアミド 弛緩 弛緩 マオウ
5:サリチルアミド 弛緩 収縮 ダイオウ
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排尿困難の添付文書記載【登録販売者解説】
正解の理由
ジフェニドール塩酸塩=排尿筋を弛緩、括約筋を収縮させる。構成生薬のマオウにも同様の記載があります。
正しい組み合わせは2です。空欄は、a「ジフェニドール塩酸塩」、b「弛緩」、c「収縮」、d「マオウ」となります。排尿筋は膀胱の尿を押し出す筋肉、括約筋(かつやくきん)は尿の出口を締める筋肉です。排尿筋がゆるみ、括約筋が締まると、尿が出にくくなります。
このため、前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)を伴う人では尿閉(にょうへい:尿が出なくなる状態)のおそれがあり、「相談すること」の「排尿困難」に関する注意が記載されます。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の添付文書における「相談すること」です。
解法ステップ
- 「排尿困難」と「尿の貯留」に注目します。尿を出しにくくする成分・作用を選ぶ問題です。
- aは「ジフェニドール塩酸塩」、dは「マオウ」と確認します。
- 排尿筋は「弛緩」、括約筋は「収縮」と押さえ、組み合わせが合うものに絞ります。
選択肢別の誤答解説
-
a:ジフェニドール塩酸塩
手引きでは、排尿困難についての注意対象としてジフェニドール塩酸塩が挙げられています。サリチルアミドに置き換えた4・5は、この空欄が誤りです。なお、名前の似た「ジフェンヒドラミン塩酸塩」も、手引きでは同じ注意の対象として挙げられています。 -
b:弛緩
排尿筋が弛緩すると、尿を押し出しにくくなります。「収縮」とした1・3は誤りです。 -
c:収縮
括約筋が収縮すると、尿の出口が締まり、排尿しにくくなります。「弛緩」とした3・4は誤りです。 -
d:マオウ
構成生薬としてマオウを含む漢方処方製剤にも、排尿困難について同様の記載があります。ダイオウとした3・5は誤りです。
よくある誤解
- 「ジフェニドール」と「ジフェンヒドラミン」の混同に注意しましょう。名前は似ていますが、別の成分です。
- bとcを反対にしやすい問題です。「排尿筋は尿を押し出す側」「括約筋は出口を締める側」と役割から考えると整理しやすくなります。
- 選択肢には、正しい成分名や生薬名が含まれていても、筋肉の作用が誤っている組み合わせがあります。空欄を一つずつ確認しましょう。
補足コラム
手引きでは、マオウを含む漢方処方製剤も、この排尿困難に関する注意の対象です。生薬名が処方名ではなく、処方を構成する生薬として示される点も押さえておきましょう。
FAQ
「相談すること」の記載は、排尿困難のある人が使用できないという意味ですか?
この設問で問われているのは、添付文書の「相談すること」に「排尿困難」と記載する対象です。「してはいけないこと」と取り違えないようにしましょう。
この設問で問われているのは、添付文書の「相談すること」に「排尿困難」と記載する対象です。「してはいけないこと」と取り違えないようにしましょう。
漢方処方製剤も、成分の医薬品と同じ注意になるのはなぜですか?
手引きでは、構成生薬としてマオウを含む漢方処方製剤についても、排尿困難の注意を同様に記載するとされています。
手引きでは、構成生薬としてマオウを含む漢方処方製剤についても、排尿困難の注意を同様に記載するとされています。
関連キーワード: ジフェニドール塩酸塩、排尿筋、括約筋、排尿困難、尿閉、マオウ、相談すること

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