登録販売者 2025年 中国・四国 問115
問題文
副作用情報等の収集、評価及び措置に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 収集された副作用等の情報は、その医薬品の製造販売業者等において評価・検討され、必要な安全対策が図られる。
b 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された医薬品については、5年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、再審査制度が適用される。
c 製造販売業者には、医療用医薬品で使用されていた有効成分を要指導医薬品で初めて配合したものについては、承認後一律で5年間、安全性に関する調査及び調査結果の厚生労働省への報告が求められている。
d 厚生労働省の健康危機管理に当たっては、科学的・客観的な評価を行うとともに、国民に対して情報の速やかな提供と公表を行うことを基本としている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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副作用情報の収集・評価と安全対策【登録販売者解説】
正解の理由
副作用情報は、製造販売業者等が評価・検討して安全対策につなげ、健康危機管理では科学的・客観的な評価と速やかな情報提供・公表を基本とします。
正しい組み合わせは 3 の(a、d)です。a、dは正しく、b、cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「副作用情報等の評価及び措置」「健康危機管理体制の整備」です。
解法ステップ
- aの「製造販売業者等において評価・検討」と、dの「科学的・客観的な評価」「情報の速やかな提供と公表」に注目します。どちらも手引きにある安全対策の基本です。
- bの「5年を超えない」と、手引きにある再審査期間を照らします。期間の数字が違うため、bは誤りです。
- cの「一律で5年間」に注目します。承認後の調査期間は一律5年ではありません。
- 正しいa・dを含む組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
収集された副作用等の情報は、製造販売業者等が評価・検討し、必要な安全対策につなげます。情報を集めるだけでなく、その後の評価と対応まで行う点が大切です。 -
b 誤り
×「5年を超えない範囲」→ ○「10年を超えない範囲」
既存の医薬品と明らかに異なる有効成分を配合した医薬品には、再審査制度が適用されます。期間は厚生労働大臣が承認時に定め、概ね8年です。したがって「5年を超えない」は誤りです。 -
c 誤り
×「一律で5年間」→ ○「承認後の一定期間(概ね3年)」
医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品に初めて配合したものには、承認条件として安全性に関する調査と調査結果の報告が求められます。ただし、期間は一律5年ではなく、概ね3年です。要指導医薬品についても調査結果の報告が求められますが、それを「一律5年間」とする記述は誤りです。 -
d 正しい
健康危機管理では、事実を予断なく受け止め、科学的・客観的に評価します。また、国民に情報を速やかに提供し、公表することを基本としています。
組み合わせの確認
- 選択肢1(a、b)は、誤りのbを含み、正しいdを含まないため誤りです。
- 選択肢2(a、c)は、誤りのcを含み、正しいdを含まないため誤りです。
- 選択肢4(b、d)は、誤りのbを含み、正しいaを含まないため誤りです。
- 選択肢5(c、d)は、誤りのcを含み、正しいaを含まないため誤りです。
よくある誤解
-
「再審査は5年」と数字を取り違える
再審査制度の期間は、手引きでは「10年を超えない範囲」で定められ、概ね8年です。cの調査期間と混同しないようにしましょう。 -
「要指導医薬品だから一律5年」と考える
要指導医薬品にも調査結果の報告は求められますが、記述の「一律で5年間」は正しくありません。 -
情報収集だけで安全対策が完了すると考える
収集した副作用情報は評価・検討され、その結果を踏まえて注意喚起や行政措置などにつながります。
補足コラム
副作用情報に基づく安全対策は、製造販売業者等だけで完結するものではありません。手引きでは、集められた情報について総合機構が専門委員の意見を聴きながら調査・検討し、その結果に基づいて厚生労働大臣が必要な措置を講じる流れも示されています。措置には、使用上の注意の改訂や製造・販売の中止、製品の回収などがあります。
FAQ
再審査制度と、承認後の安全性調査は同じものですか?
同じではありません。既存の医薬品と明らかに異なる有効成分を配合したものに適用されるのが再審査制度です。一方、医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品に初めて配合したものには、承認条件として安全性に関する調査と報告が求められます。
同じではありません。既存の医薬品と明らかに異なる有効成分を配合したものに適用されるのが再審査制度です。一方、医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品に初めて配合したものには、承認条件として安全性に関する調査と報告が求められます。
健康危機管理では、情報を公表することも基本なのですか?
はい。科学的・客観的に評価するだけでなく、国民に情報を速やかに提供し、公表することも基本とされています。
はい。科学的・客観的に評価するだけでなく、国民に情報を速やかに提供し、公表することも基本とされています。
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