登録販売者 2025年 中国・四国 問21
問題文
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 消化管は、口腔から肛門まで続く管で、平均的な成人で全長約5mある。
b 舌の表面には、味蕾という無数の小さな突起があり、味覚を感知する部位である舌乳頭が分布している。
c 唾液に含まれているリゾチームには、細菌の細胞壁を分解する酵素作用のほか、消炎作用などもあり、生体防御因子として働く。
d ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプトンとなる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
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消化管・舌・胃の働き【登録販売者解説】
正解の理由
消化管は約9m、舌乳頭には味蕾が分布し、ペプシノーゲンはペプシンになる――この3点を押さえます。
正しい組合せは5です。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する記載です。
解法ステップ
- 消化管の長さは「約5m」か「約9m」かを確認します。手引きの記載は約9mです。
- 舌の「小さな突起」と「味覚を感じる部位」の名称を区別します。突起は舌乳頭、味覚を感じる部位は味蕾です。
- 唾液中のリゾチームは細菌の細胞壁を分解し、生体防御に関わるため、cを正しい記述として判断します。
- 胃では、ペプシノーゲンが胃酸によってペプシンに変わります。「ペプトン」は酵素ではなく、タンパク質が半消化された状態です。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「全長約5m」→ ○「全長約9m」
消化管は、口腔から肛門まで続く管です。平均的な成人で全長約9mとされています。 -
b 誤り
×「味蕾という無数の小さな突起」→ ○「舌乳頭という無数の小さな突起」
舌の表面にある突起は舌乳頭です。味覚を感知する部位である味蕾は、舌乳頭に分布しています。突起と味覚を感じる部位の名称を入れ替えた記述です。 -
c 正しい
唾液に含まれるリゾチームには、細菌の細胞壁を分解する酵素作用があります。また、消炎作用などもあり、生体防御因子として働きます。 -
d 誤り
×「ペプトンとなる」→ ○「ペプシンとなる」
ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンになります。ペプトンは、タンパク質がペプシンによって半消化された状態を指します。
選択肢の組合せも照合すると、1はa・c・d、2はa・b、3はd、4はb・c・dの正誤が、各記述の判定と一致しません。a〜dの正誤がすべて一致するのは5です。
よくある誤解
- 舌乳頭と味蕾を同じものとして覚える
舌乳頭は舌の表面にある突起、味蕾は味覚を感知する部位です。問題では、この2つの名称の入れ替えが狙われます。 - ペプシンとペプトンを取り違える
ペプシンは消化酵素、ペプトンはタンパク質が半消化された状態です。「酵素」と「消化された物質」の区別がポイントです。 - 長さの数値をうろ覚えにする
約5mと約9mのように、もっともらしい数値に置き換えるひっかけに注意しましょう。
補足コラム
消化には、消化液の消化酵素によって飲食物を分解する「化学的消化」と、咀嚼(そしゃく)や消化管の運動で内容物を細かくし、消化液と混ぜる「機械的消化」があります。消化酵素の働きだけでなく、食べ物をかみ砕いたり運んだりする働きも消化に含まれます。
FAQ
消化管と消化腺は、どのように区別すればよいですか?
消化管は、口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門からなる通り道です。消化腺は、唾液腺・肝臓・胆嚢(たんのう)・膵臓(すいぞう)など、消化に関わる分泌を行う器官です。
消化管は、口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門からなる通り道です。消化腺は、唾液腺・肝臓・胆嚢(たんのう)・膵臓(すいぞう)など、消化に関わる分泌を行う器官です。
関連キーワード: 消化管、舌乳頭、味蕾、リゾチーム、ペプシノーゲン、ペプシン、ペプトン

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