登録販売者 2025年 中国・四国 問23
問題文
胆嚢及び肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等のほか、ビタミンB6やB12等の水溶性ビタミンの貯蔵臓器でもある。
b 肝臓は、胆汁を産生するほか、栄養分の代謝・貯蔵、生体に有害な物質の無毒化・代謝などの働きがある。
c アルコールは、肝臓へと運ばれて一度アセトアニリドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となる。
d 肝機能障害や胆管閉塞などを起こすとアンモニアが循環血液中に滞留して、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる症状)を生じる。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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肝臓の働きと黄疸【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:肝臓はビタミンを貯蔵し、アルコールをアセトアルデヒドに代謝し、ビリルビンの滞留は黄疸につながります。
正しい組合せは 2 です。各記述は、a:正、b:正、c:誤、d:誤です。根拠は、手引き「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「肝臓の働き」にあります。
解法ステップ
- aの「ビタミンA、D」と「ビタミンB6、B12」の貯蔵を確認します。脂溶性・水溶性のどちらも挙げられています。
- bの「胆汁の産生」「栄養分の代謝・貯蔵」「有害物質の無毒化・代謝」は、いずれも肝臓の働きです。
- cは「アセトアニリド」に注目します。アルコールが代謝されてできるのは「アセトアルデヒド」です。
- dは、黄疸(おうだん)の原因物質を確認します。滞留して黄疸を生じるのはアンモニアではなく、ビリルビンです。この正誤の組合せに合うのは 2 です。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい記述です。
肝臓には、脂溶性ビタミンのビタミンA、Dだけでなく、水溶性ビタミンのビタミンB6、B12なども貯蔵されます。「脂溶性ビタミンだけ」と限定しないようにしましょう。 -
b:正しい記述です。
肝臓は胆汁を産生します。また、栄養分の代謝・貯蔵や、生体に有害な物質の無毒化・代謝も担っています。代謝とは、体内で物質を変化させることです。 -
c:誤った記述です。
× アセトアニリド → ○ アセトアルデヒド
アルコールは肝臓に運ばれ、まずアセトアルデヒドに代謝され、その後さらに代謝されて酢酸になります。「アセトアニリド」は別の語への置き換えです。 -
d:誤った記述です。
× アンモニアが滞留して黄疸 → ○ ビリルビンが循環血液中に滞留して黄疸
アンモニアは、肝臓で尿素に代謝されます。一方、ヘモグロビンが分解して生じるビリルビンは、肝機能障害や胆管閉塞(たんかんへいそく)などで循環血液中に滞留すると、黄疸を生じます。
組合せを照合すると、誤っている選択肢は次のとおりです。
- 選択肢1:a・b・cの正誤が違います。
- 選択肢3:b・dの正誤が違います。
- 選択肢4:b・c・dの正誤が違います。
- 選択肢5:a・dの正誤が違います。
よくある誤解
- 似た語への置き換えを見落とす:「アセトアルデヒド」が「アセトアニリド」に変えられています。
- 肝臓で処理される物質と、症状の原因物質を混同する:アンモニアは尿素に代謝され、黄疸に関係するのはビリルビンです。
- 一部だけを読んで判断する:脂溶性ビタミンだけでなく、水溶性ビタミンも肝臓に貯蔵されます。
補足コラム
アンモニアとビリルビンは、どちらも肝臓で代謝される物質ですが、扱いを分けて覚えましょう。
- アンモニア:肝臓で尿素に代謝されます。
- ビリルビン:肝臓で代謝されます。肝機能障害などで血液中に滞留すると、黄疸につながります。
FAQ
Q. 黄疸では、体のどこが黄色くなるのですか?
A. 皮膚や白目が黄色くなる症状です。問題文の説明と結び付けて覚えましょう。
A. 皮膚や白目が黄色くなる症状です。問題文の説明と結び付けて覚えましょう。
関連キーワード: 肝臓、胆汁、ビタミンの貯蔵、アルコール代謝、アセトアルデヒド、アンモニア、尿素、ビリルビン、黄疸

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