登録販売者 2025年 中国・四国 問31
問題文
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 骨は体の器官のうち最も硬い組織の一つで、その基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる。
b 骨組織を構成する無機質は、骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靭さを保つ。
c 筋組織は、筋細胞(筋繊維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。
d 骨格筋は、横紋筋とも呼ばれ、収縮力が強く、自分の意識どおりに動かすことができる随意筋であるため、疲労しにくく、長時間の動作が容易である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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骨格系と筋組織【登録販売者解説】
正解の理由
無機質は骨の硬さ、有機質は骨の強靭さを保ち、骨格筋は意識して動かせても疲労しにくいとは限りません。
正しい組み合わせは、1の「a:正、b:正、c:正、d:誤」です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の骨格系・筋組織です。以下「手引き」とします。
解法ステップ
- aの「骨質・骨膜・骨髄・関節軟骨の四組織」は、手引きにある骨の基本構造と一致するか確認します。
- bは「無機質=硬さ」「有機質=強靭さ」の対応が正しいかを見ます。
- cは筋組織の材料と、骨格筋・平滑筋・心筋の分類を確認します。
- dは「随意筋」と「疲労しにくさ」を分けて考えます。意識して動かせることだけで、長時間疲れずに動かせるとは判断できません。
組み合わせでは、選択肢2はa・b・d、選択肢3はa・d、選択肢4はb・c、選択肢5はc・dの正誤が、それぞれ正しい判定と異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
骨の基本構造は、主部の骨質、表面を覆う骨膜、内部の骨髄、接合部にある関節軟骨の四つです。関節軟骨(かんせつなんこつ)は、骨の接合部を覆う軟骨です。 -
b:正しいです。
骨をつくる無機質は硬さを与え、有機質であるタンパク質や多糖体は骨の強靭さ(きょうじんさ)を保ちます。「硬さ」と「強靭さ」の担当を入れ替えるのが、よくあるひっかけです。 -
c:正しいです。
筋組織は筋細胞(筋線維)と、それらをつなぐ結合組織からなります。働きや形によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類されます。 -
d:誤りです。
骨格筋は横紋筋(おうもんきん)とも呼ばれ、自分の意思で動かせる随意筋(ずいいきん)です。しかし、「随意筋である」ことと「疲労しにくく、長時間の動作が容易である」ことは別です。疲労しにくいという説明を、骨格筋の特徴として結び付けている点が誤りです。
よくある誤解
- 「随意筋だから疲れにくい」と考えること
「随意」は意識して動かせるという意味です。疲れにくさを表す言葉ではありません。 - 骨の「硬さ」と「強靭さ」を逆にすること
無機質が硬さ、有機質が強靭さです。対応をセットで覚えましょう。 - 「筋組織」と「骨格筋」を同じものと考えること
筋組織には、骨格筋・平滑筋・心筋があります。骨格筋はその一分類です。
補足コラム
骨には、体を支える、臓器を守る、運動を助ける、血液の細胞をつくる、カルシウムやリンなどを蓄える働きがあります。骨髄(こつずい)は造血に関わりますが、すべての骨で造血が行われるわけではありません。
FAQ
Q. 筋肉と骨は、どのようにつながっていますか?
A. 骨格筋は、腱(けん)を介して関節を構成する骨につながっています。腱は結合組織でできており、伸縮性はあまりありません。
A. 骨格筋は、腱(けん)を介して関節を構成する骨につながっています。腱は結合組織でできており、伸縮性はあまりありません。
Q. 骨髄は、すべての骨で血液の細胞をつくっていますか?
A. いいえ。手引きでは、主として胸骨(きょうこつ)、肋骨(ろっこつ)、脊椎(せきつい)、骨盤、大腿骨(だいたいこつ)などが造血機能を担うとされています。
A. いいえ。手引きでは、主として胸骨(きょうこつ)、肋骨(ろっこつ)、脊椎(せきつい)、骨盤、大腿骨(だいたいこつ)などが造血機能を担うとされています。
関連キーワード: 骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨、無機質、有機質、骨格筋、平滑筋、心筋、随意筋、横紋筋

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