登録販売者 2025年 中国・四国 問35
問題文
重篤な皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態をいう。
b 皮膚粘膜眼症候群の発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されており、発生機序の詳細は不明である。
c 中毒性表皮壊死融解症は、38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん等の症状を伴う病態をいう。
d 中毒性表皮壊死融解症の発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4~1.2人と報告されており、発生機序の詳細は不明である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:正
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重篤な皮膚粘膜障害【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:皮膚粘膜眼症候群は「年間1~6人」、中毒性表皮壊死融解症は「年間0.4~1.2人」(いずれも人口100万人当たり)です。
正しい組合せは 2 で、a〜dはすべて正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「重篤な皮膚粘膜障害」です。
解法ステップ
- aの「38℃以上の高熱」「比較的短時間」「全身の皮膚・口・眼等の粘膜」は、皮膚粘膜眼症候群の特徴として示されているか確認します。
- bとdは、病態ごとの発生頻度を照らします。皮膚粘膜眼症候群は年間1~6人、中毒性表皮壊死融解症は年間0.4~1.2人です。
- cは「全身の10%以上」という範囲に注目します。中毒性表皮壊死融解症の説明に合っています。
- 4つとも手引きの記載に合うため、すべて「正」の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a:正
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、38℃以上の高熱を伴い、発疹・発赤や火傷様の水疱などが、比較的短時間のうちに全身の皮膚や口・眼などの粘膜に現れる病態です。 -
b:正
皮膚粘膜眼症候群の発生頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されています。発生機序の詳細は不明です。 -
c:正
中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)は、38℃以上の高熱と広範囲の皮膚の発赤があり、全身の10%以上に火傷様の水疱などが認められる病態です。口唇の発赤・びらんなどを伴うという記述も合っています。 -
d:正
中毒性表皮壊死融解症の発生頻度は、人口100万人当たり年間0.4~1.2人と報告されています。こちらも発生機序の詳細は不明です。
組合せの確認
- 選択肢1はa・bを正、c・dを誤とする組合せです。c・dも正しいため、そこが誤りです。
- 選択肢3はa・b・cを誤、dを正とする組合せです。a・b・cも正しいため、そこが誤りです。
- 選択肢4はa・b・dを誤、cを正とする組合せです。a・b・dも正しいため、そこが誤りです。
- 選択肢5はaを誤、b・c・dを正とする組合せです。aも正しいため、そこが誤りです。
よくある誤解
- 2つの発生頻度を入れ替える書き換えに注意します。皮膚粘膜眼症候群は1~6人、中毒性表皮壊死融解症は0.4~1.2人です。
- 「10%以上」を「10%未満」などに変えると、記述の意味が変わります。中毒性表皮壊死融解症では「全身の10%以上」がポイントです。
- 「発生機序の詳細は不明」は、発生頻度の情報とは別の事項です。頻度が示されているからといって、発生の仕組みまで明らかとは限りません。
補足コラム
中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられています。手引きでは、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられるとされています。
両者とも発生は非常にまれですが、発症すると重篤な経過をたどることがあり、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器などに障害が残る場合があります。
FAQ
Q. 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、別々の病態ですか?
A. 別の病態として説明されますが、手引きでは両者は関連があるとされています。中毒性表皮壊死融解症の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。
A. 別の病態として説明されますが、手引きでは両者は関連があるとされています。中毒性表皮壊死融解症の多くは、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。
Q. 発症する時期は、医薬品の使用開始後すぐとは限らないのですか?
A. 使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。
A. 使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。
関連キーワード: 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、発生頻度、重篤な皮膚粘膜障害

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