登録販売者 2025年 中国・四国 問36
問題文
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 体内にカリウムと水が貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われることによって生じる病態である。
b 主な症状に、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、倦怠感、喉の渇き等がある。
c 低身長、低体重など体表面積が小さい者ほど生じにくく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。
d 偽アルドステロン症が疑われる症状に気付いても、原因と考えられる医薬品の使用を中止せず、医師の診療を受けることが重要である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)
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偽アルドステロン症の病態と対応【登録販売者解説】
正解の理由
偽アルドステロン症=ナトリウムと水が体内にたまり、カリウムが失われる病態です。
5が正しい組み合わせです。aは誤、bは正、cは誤、dは誤です。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」にある、医薬品の副作用としての偽アルドステロン症の説明です。なお、「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」では、この病態の原因となる体内の変化や主な症状、対応が示されています。
解法ステップ
- aは「体内にたまるもの」と「失われるもの」を確認します。ナトリウムと水がたまり、カリウムが失われます。
- bは「手足の脱力」「血圧上昇」「筋肉痛」「倦怠感(けんたいかん)」「喉の渇き」が主な症状に含まれるかを見ます。
- cは「体表面積が小さい者」のリスクを確認します。「生じにくい」という表現が正しいかがポイントです。
- dは、疑われる症状に気付いたときの対応を確認します。「使用を中止せず」とある点に注目します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「体内にカリウムと水が貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われる」→ ○「体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われる」
体内にたまるのはナトリウムと水で、失われるのはカリウムです。 -
b:正しいです。
手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、倦怠感、喉の渇きはいずれも主な症状に挙げられています。 -
c:誤りです。
×「体表面積が小さい者ほど生じにくい」→ ○「体表面積が小さい者ほど生じやすい」
低身長・低体重など体表面積が小さい者や高齢者では、生じやすいとされています。一方、「原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある」という部分は正しいです。前半と後半を分けて判断しましょう。 -
d:誤りです。
×「医薬品の使用を中止せず」→ ○「医薬品の使用を中止し」
偽アルドステロン症が疑われる症状に気付いたら、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受けることが重要です。
各選択肢の組み合わせも照合すると、1はa・c、2はa・b・d、3はb・c・d、4はdの正誤が合いません。5はa・b・c・dの判定がすべて一致します。
よくある誤解
- 「体表面積が小さい者ほど生じにくい」と逆に覚えること
手引きでは、体表面積が小さい者や高齢者は生じやすいとされています。 - 「長期服用後に発症する場合もある」まで誤りだと思うこと
この部分は正しい記述です。cは「生じにくい」という前半が誤りです。 - 「疑われても使用を続けて、先に医師へ相談する」と考えること
dは「使用を中止せず」が誤りです。手引きでは、使用中止と速やかな受診の両方が示されています。
補足コラム
アルドステロンは、体内に塩分と水をため、カリウムの排泄を促す働きをします。偽アルドステロン症では、アルドステロンの分泌が増えていないのに、これに似た体内の状態が生じます。名前の「偽」は、アルドステロンが増えているわけではないことに注目すると覚えやすいです。
FAQ
偽アルドステロン症は、アルドステロンが増えた病気ですか?
いいえ。アルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、体内に塩分と水がたまり、カリウムが失われる状態です。
いいえ。アルドステロンの分泌が増加していないにもかかわらず、体内に塩分と水がたまり、カリウムが失われる状態です。
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