登録販売者 2025年 中国・四国 問38
問題文
消化器系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:消化性潰瘍は、胃やS状結腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態をいう。(正解)
2:消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
3:イレウス様症状(腸閉塞様症状)が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。
4:浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。
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消化器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
消化性潰瘍は「胃や十二指腸」の粘膜が傷つく状態です。
誤っているのは1です。記述aが誤りで、記述b〜dは正しい内容です。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」の「体の局所に現れる副作用―消化器系」です。『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』では、消化性潰瘍の部位や症状、イレウス様症状、浣腸剤・坐剤の使用時に現れる一過性の症状が説明されています。
誤っているのは1です。記述aが誤りで、記述b〜dは正しい内容です。根拠は、手引きの第2章「人体の働きと医薬品」の「体の局所に現れる副作用―消化器系」です。『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』では、消化性潰瘍の部位や症状、イレウス様症状、浣腸剤・坐剤の使用時に現れる一過性の症状が説明されています。
解法ステップ
- 消化性潰瘍の定義にある「胃やS状結腸」に注目します。
- 手引きの部位と照らし、正しい組合せが「胃や十二指腸」だと確認します。
- ほかの記述は、潰瘍が見つかるきっかけ、イレウス様症状の悪化、浣腸剤・坐剤の一過性の症状について述べているため、誤りを含む記述を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
記述a:誤りです。
× 胃やS状結腸 → ○ 胃や十二指腸
消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷つき、その一部が粘膜筋板(ねんまくきんばん)を超えて欠けた状態です。胃の一部を別の腸の部位に置き換えているのが誤りです。 -
記述b:正しいです。
消化性潰瘍は、自覚症状が目立たないこともあります。貧血症状の検査時や、吐血・下血をきっかけに見つかる場合もあります。 -
記述c:正しいです。
イレウス様症状(腸閉塞様症状)が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐で脱水症状を起こしたり、腸内細菌の異常増殖により全身状態が急激に衰弱したりする可能性があります。 -
記述d:正しいです。
浣腸剤や坐剤の使用では、肛門部の熱感などの刺激や、異物を注入することによる不快感が現れることがあります。また、浣腸剤では排便時の立ちくらみが現れることもあります。
よくある誤解
- 「S状結腸」も胃の近くの消化管だから正しそう、と判断してしまうことです。 消化性潰瘍の定義では、部位を「胃や十二指腸」と覚えます。
- 消化性潰瘍には、必ず強い胃痛があると思い込むことです。 自覚症状が乏しい場合もあり、検査や出血をきっかけに見つかることがあります。
- 浣腸剤・坐剤の使用後に現れる症状を、すべて重大な副作用と考えることです。 記述dは、使用によって現れる一過性の症状について述べています。
補足コラム
消化器系の副作用では、症状だけでなく「どのように起こるか」も確認しましょう。消化性潰瘍は粘膜が傷つく状態、イレウス様症状は腸内容物の通過が妨げられる状態です。手引きでは、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、症状によっては医師の診療を受けるなどの対応が必要とされています。
FAQ
消化性潰瘍は、胃にだけ起こるものですか?
いいえ。手引きでは、胃だけでなく十二指腸にも起こるものとして説明されています。
いいえ。手引きでは、胃だけでなく十二指腸にも起こるものとして説明されています。
関連キーワード: 消化性潰瘍、十二指腸、粘膜筋板、イレウス様症状、浣腸剤、坐剤

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