登録販売者 2025年 中国・四国 問70
問題文
主として喉の痛み等を鎮めることを目的とし、咳や痰に対する効果を標榜しない漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 桔梗湯は、5~6回服用して症状の改善がみられない場合でも、引き続き服用し、改善を待つことができる。
b 駆風解毒散は、水又はぬるま湯に溶かしてうがいしながら少しずつゆっくり服用するという特徴がある。
c 白虎加人参湯は、体の虚弱な人、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされている。
d 響声破笛丸は、胃腸が弱く便秘になりやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされている。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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喉の痛み向け漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
「改善しなくても続ける」とは限らず、処方ごとに使用上の注意や不向きな人が異なります。
正しい組み合わせは1です。各記述は、aが誤り、bとcが正しく、dが誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、喉の痛み等を鎮める漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- aの「改善がみられない場合でも、引き続き服用」に注目します。症状が改善しないときの対応を、処方ごとの注意事項と照らします。
- bは「水又はぬるま湯に溶かす」「うがいしながら少しずつゆっくり服用」という特徴が、駆風解毒散(くふうげどくさん)の説明に合うかを確認します。
- cとdは、処方名よりも「不向きとされる人」の条件に注目します。「胃腸虚弱で冷え症」と「胃腸が弱く下痢しやすい人」の取り違えに注意します。
- 正誤の並びが「誤・正・正・誤」となる組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
誤りです。 桔梗湯(ききょうとう)について、改善がみられなくても服用を続けてよいとはいえません。桔梗湯は、手引きでは短期間の使用に限るものとして扱われています。「改善しない場合でも続ける」という判断は誤りです。
記述b
正しいです。 駆風解毒散は、水又はぬるま湯に溶かし、うがいをしながら少しずつゆっくり服用するのが特徴です。
記述c
正しいです。 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)は、体の虚弱な人や胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感などが現れやすく、不向きとされています。
記述d
誤りです。 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)で不向きとされるのは、胃腸が弱く下痢しやすい人です。「便秘になりやすい人」とする記述は、対象者の取り違えです。
組み合わせの確認
- 選択肢1は、a誤・b正・c正・d誤で、各記述の正誤が一致します。
- 選択肢2は、aを正としている点が異なります。
- 選択肢3は、bを誤、dを正としている点が異なります。
- 選択肢4は、aを正、bを誤、cを誤としている点が異なります。
- 選択肢5は、cを誤、dを正としている点が異なります。
よくある誤解
- 「改善しないなら、もう少し続けてもよい」と考えること。 使用を続けるかどうかは、処方ごとの注意事項を確認します。
- 「胃腸が弱い人」という大まかな表現だけで覚えること。 桔梗湯・駆風解毒散・響声破笛丸では、特に「下痢しやすい人」が不向きとされています。一方、白虎加人参湯では「胃腸虚弱で冷え症の人」が挙げられています。
- 響声破笛丸の「5~6日間」と、桔梗湯の注意事項を混同すること。 5~6日間使用して改善しない場合に使用を中止して相談する、という記載は響声破笛丸の説明です。
補足コラム
処方名と体力の目安、見分けるキーワードをセットで覚えましょう。
- 桔梗湯:体力に関わらず使用できます。喉が腫れて痛み、ときに咳が出るものなどに用いられます。
- 駆風解毒散:体力に関わらず使用できます。喉が腫れて痛むものなどに用いられ、溶かしてうがいしながら服用する特徴があります。
- 白虎加人参湯:体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものなどに用いられます。
- 響声破笛丸:体力に関わらず使用できます。しわがれ声、喉の不快感などに用いられます。
FAQ
桔梗湯に「ときに咳が出る」とあるのに、咳に対する効果を標榜しない製剤に含まれるのはなぜですか?
喉の痛みなどを主な目的とする処方であることと、ときに咳が出る症状に用いられることは両立します。問題文の「咳や痰に対する効果を標榜しない」は、咳や痰への効果を主目的としていないという区分です。
喉の痛みなどを主な目的とする処方であることと、ときに咳が出る症状に用いられることは両立します。問題文の「咳や痰に対する効果を標榜しない」は、咳や痰への効果を主目的としていないという区分です。
関連キーワード: 桔梗湯、駆風解毒散、白虎加人参湯、響声破笛丸、漢方処方製剤、体力の区分

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