登録販売者 2025年 中国・四国 問75
問題文
腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤のうち、以下の記述に当てはまるものはどれか。
体力中等度以下で、腹部膨満感のあるもののしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
選択肢
1:麻子仁丸
2:酸棗仁湯
3:桂枝加芍薬湯(正解)
4:大黄牡丹皮湯
🔒 解説は解答すると表示されます
桂枝加芍薬湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)は、体力中等度以下で腹部膨満感があり、しぶり腹などがある人に用いられます。
3の桂枝加芍薬湯が該当します。記述にある「体力中等度以下」「腹部膨満感」「しぶり腹」が、処方の適応と一致するためです。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の腸の不調を改善する漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- まず「体力中等度以下」に注目します。
- 次に「腹部膨満感」と「しぶり腹」がセットで示されているか確認します。
- 「便秘」だけで判断せず、腹部の症状と便の状態を合わせて選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1 麻子仁丸(ましにんがん)
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状になる人の便秘などに用いられます。問題文の「しぶり腹」が中心となる適応とは異なります。 -
2 酸棗仁湯(さんそうにんとう)
体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安や不眠などがある人の不眠症、神経症に用いられます。腸の不調を目的とする処方ではありません。 -
3 桂枝加芍薬湯
体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に用いられます。問題文の特徴に合っています。 -
4 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
体力中等度以上で、下腹部痛があり便秘しがちな人の月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾などに用いられます。体力の区分が問題文と異なり、適応の中心も一致しません。
よくある誤解
- 「便秘」という語だけで麻子仁丸を選ばないようにしましょう。漢方処方は、便の状態や腹部の症状も手がかりになります。
- 「体力中等度以下」が複数の処方に当てはまっても、体力の区分だけで決めず、特徴的な症状まで照合します。
- 大黄牡丹皮湯は便秘にも用いられますが、体力の区分は「中等度以上」です。「中等度以下」と取り違えないようにしましょう。
補足コラム
しぶり腹とは、残便感(ざんべんかん)があり、繰り返し腹痛を伴って便意を催す状態を指します。単に便秘があるかどうかだけでなく、この症状の特徴が桂枝加芍薬湯を見分ける手がかりになります。
FAQ
Q. 体力の区分が同じ処方は、同じ症状に使われるのですか?
A. いいえ。体力の区分だけではなく、症状の組み合わせや処方ごとの特徴も確認します。麻子仁丸と桂枝加芍薬湯は、どちらも体力中等度以下が目安ですが、手引きに示された適応は異なります。
A. いいえ。体力の区分だけではなく、症状の組み合わせや処方ごとの特徴も確認します。麻子仁丸と桂枝加芍薬湯は、どちらも体力中等度以下が目安ですが、手引きに示された適応は異なります。
関連キーワード: 桂枝加芍薬湯、しぶり腹、腹部膨満感、麻子仁丸、酸棗仁湯、大黄牡丹皮湯

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
