戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2025年 中国・四国 問77


問題文

浣腸薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。
2:注入剤の場合、注入する薬液は人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。
3:注入剤の場合、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果が期待されるが、直腸内の浸透圧変化に伴い、肛門部に冷感を生じる。(正解)
4:坐剤が柔らかい場合には、しばらく冷やした後に使用し、硬すぎる場合には、柔らかくなった後に使用する。

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浣腸薬の作用と使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

浣腸薬の注入剤は浸透圧の差で排便を促し、肛門部に熱感が生じることがあります。
誤っているのは3です。浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込み、直腸粘膜を刺激して排便を促す部分は正しいですが、「肛門部に冷感を生じる」という部分が誤りです。手引きでは、使用時の体調によって肛門部に熱感を生じることがあるとされています。
1、2、4は正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「その他の消化器官用薬(浣腸薬)」です。

解法ステップ

  1. 「浸透圧の差で水分を取り込み、直腸粘膜を刺激する」という注入剤の作用に注目します。
  2. 次に、作用に伴って肛門部に生じる感覚を確認します。手引きの表現は「熱感」です。
  3. 「冷感」と逆の語に置き換えられている記述が誤りなので、3を選びます。

選択肢別の誤答解説

  • 記述1:正しいです。 浣腸薬を繰り返し使うと、直腸の感受性(刺激を感じ取る働き)が低下して効果が弱くなり、使用に頼りがちになることがあるため、連用しないとされています。
  • 記述2:正しいです。 注入剤の薬液は、人肌程度に温めておくと不快感が生じにくくなります。
  • 記述3:誤りです。 ×「肛門部に冷感を生じる」→ ○「肛門部に熱感を生じることがある」です。浸透圧による作用の説明は正しいため、感覚を表す語の違いを見抜きます。
  • 記述4:正しいです。 坐剤(ざざい)が柔らかいときはしばらく冷やし、硬すぎるときは柔らかくなってから使用します。硬いまま無理に挿入すると、直腸粘膜を傷つけるおそれがあります。

よくある誤解

  • 「冷感」と「熱感」の取り違えです。作用の説明が正しくても、最後の感覚を表す語だけが入れ替わっていることがあります。
  • 薬液を温める注意と、使用時の熱感を混同することがあります。薬液を人肌程度に温めると不快感が少なくなる一方、使用時には肛門部に熱感が生じることがあります。
  • 作用の説明が正しいので、記述全体も正しいと思い込むのは避けましょう。作用と、それに伴う感覚の表現を分けて確認します。

補足コラム

注入剤に使われるグリセリンやソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込み、直腸粘膜を刺激して排便を促します。浣腸薬は一時的な使用が基本で、繰り返し使用しないこともあわせて覚えておきましょう。

FAQ

Q. 注入剤と坐剤は、どちらも浣腸薬ですか?
A. 浣腸薬には、肛門から薬液を注入する注入剤のほか、坐剤の形のものもあります。用法に関する注意は、剤形ごとに整理して覚えましょう。
Q. 注入剤を使った後、すぐに排便してもよいですか?
A. 薬液だけが排出され、効果が十分に得られないことがあるため、便意が強まるまでしばらく我慢するとされています。

関連キーワード: 浣腸薬、注入剤、浸透圧、グリセリン、ソルビトール、坐剤、連用注意
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