登録販売者 2025年 中国・四国 問78
問題文
強心薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a シンジュは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、心筋に直接刺激を与える。
b センソは、比較的有効域が狭い成分であり、1日用量中で3mgを超えて含有する医薬品の場合は劇薬に指定されており、一般用医薬品では1日用量が3mg以下となるよう用法・用量が定められている。
c ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用がある。
d ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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強心薬の生薬成分【登録販売者解説】
正解の理由
ヒキガエル科の耳腺分泌物はセンソ、1日用量の基準は5mgです。
該当する組合せは5で、記述の正誤は a:誤、b:誤、c:正、d:正 です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「強心薬」です。
解法ステップ
- 「ヒキガエル科の耳腺分泌物」という基原を見たら、成分名がセンソかを確認します。
- センソの数値は「3mg」ではなく「5mg」が基準です。劇薬の指定と一般用医薬品の1日用量を照らします。
- ゴオウの「血圧降下・興奮を静める」、ロクジョウの「強壮・血行促進」がそれぞれの特徴と合うかを確認します。
- 正しい記述がc・dの組合せとなる選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「シンジュ」→ ○「センソ」
ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺分泌物を基原とするのはセンソです。センソは心筋に直接刺激を与え、収縮力を高める強心作用を示します。 -
b:誤りです。
×「3mg」→ ○「5mg」
センソは有効域(効果が期待される範囲)が比較的狭い成分です。1日用量中に5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定され、一般用医薬品は1日用量が5mg以下となるよう定められています。 -
c:正しい記述です。
ゴオウには強心作用のほか、末梢血管(体の中心から離れた部分にある血管)の拡張による血圧降下や、興奮を静める作用などがあります。 -
d:正しい記述です。
ロクジョウには強心作用のほか、強壮や血行促進などの作用があります。
よくある誤解
- ヒキガエルの分泌物という説明が合っていても、成分名が違えば記述全体は誤りです。基原と成分名をセットで覚えます。
- センソの数値を「3mg」と入れ替えるひっかけに注意します。劇薬指定の基準と一般用医薬品の上限は、どちらも5mgを基準に整理します。
- 強心作用だけを覚えて、ゴオウとロクジョウのほかの作用を混同しないようにします。ゴオウは血圧降下・興奮を静める作用、ロクジョウは強壮・血行促進が手がかりです。
補足コラム
センソは少量で強い作用を示し、通常の用量でも吐きけや嘔吐が現れることがあります。また、センソ配合の丸薬や錠剤などは、噛み砕くと舌などが麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされています。強心薬の成分は、名前だけでなく、作用や使用上の注意もあわせて確認しましょう。
FAQ
Q.「有効域が狭い」とは、どういう意味ですか?
A. 効果が期待できる範囲と、副作用などが現れるおそれのある範囲が近いということです。センソは用法・用量を守ることが特に重要な成分です。
A. 効果が期待できる範囲と、副作用などが現れるおそれのある範囲が近いということです。センソは用法・用量を守ることが特に重要な成分です。
Q. 生薬なら作用が穏やかで、副作用も少ないのでしょうか?
A. そうとは限りません。センソのように少量で強い作用を示す生薬もあります。
A. そうとは限りません。センソのように少量で強い作用を示す生薬もあります。
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