戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2025年 中国・四国 問84


問題文

婦人薬の漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 柴胡桂枝乾姜湯は、体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。 b 四物湯は、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れにくく、適すとされる。 c 温清飲は、体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎に適すとされる。 d 桃核承気湯は、体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに適すとされる。

選択肢

1:(a、c)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)

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婦人薬の漢方処方製剤【登録販売者解説】

正解の理由

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)・温清飲(うんせいいん)は記述どおり、四物湯(しもつとう)は胃腸の弱い人などに不向き、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は体力中等度以上でのぼせ・便秘が特徴です。
組み合わせは1です。記述a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬・漢方処方製剤に関する項目です。

解法ステップ

  1. aの「体力中等度以下」と、冷え症・貧血気味などの特徴を確認します。柴胡桂枝乾姜湯の説明と一致します。
  2. bは「副作用が現れにくく」という表現に注目します。四物湯は、特定の人では胃部不快感や下痢などが現れやすいとされています。
  3. cは「体力中等度」「皮膚のかさつき・色つやの悪さ」「のぼせ」が温清飲の特徴と一致します。
  4. dは処方名と体力区分を見ます。「体力虚弱で、冷え症、貧血傾向、疲労しやすい」は桃核承気湯ではなく、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の説明です。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    柴胡桂枝乾姜湯は、体力中等度以下で、冷え症や貧血気味、神経過敏などがある人に用いられる処方です。記述にある更年期障害、血の道症、不眠症などの適応も手引きの説明と合っています。
  • b 誤り
    ×「副作用が現れにくく」→ ○「副作用が現れやすく」
    四物湯は、体の虚弱な人、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、胃部不快感・腹痛・下痢などが現れやすく、不向きとされています。
  • c 正しい
    温清飲は、体力中等度で、皮膚がかさかさして色つやが悪く、のぼせる人に用いられる処方です。月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、湿疹・皮膚炎などの適応も記述どおりです。
  • d 誤り
    ×「桃核承気湯」→ ○「当帰芍薬散」
    記述の「体力虚弱」「冷え症で貧血の傾向」「疲労しやすい」は、当帰芍薬散の特徴です。一方、桃核承気湯は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな人に用いられます。
各組み合わせを照合すると、2はdを含みcを含まないため誤りです。3はbを含みaを含まないため誤りです。4はb・dを含み、a・cを含まないため誤りです。5はdを含みaを含まないため誤りです。

よくある誤解

  • bのように「現れやすい」と「現れにくい」を反対にする書き換えに注意しましょう。短い語句でも、意味は逆になります。
  • dのように、適応の説明が別の処方のものに入れ替わることがあります。症状だけでなく、処方名と体力区分をセットで確認します。
  • 「月経不順」などの適応が共通していても、体力区分や特徴的な症状が違えば、同じ処方とは限りません。

補足コラム

4つの処方は、体力区分と見分ける特徴をセットで覚えましょう。
  • 柴胡桂枝乾姜湯:体力中等度以下。冷え症、貧血気味、神経過敏など。
  • 四物湯:体力虚弱。冷え症で皮膚が乾燥し、色つやが悪い体質。ただし胃腸障害のない人が対象です。
  • 温清飲:体力中等度。皮膚のかさつきや色つやの悪さがあり、のぼせる人。
  • 桃核承気湯:体力中等度以上。のぼせて便秘しがちな人。

FAQ

「血の道症」は、更年期障害と同じ意味ですか?
同じではありません。手引きでは、血の道症は月経・妊娠・出産・更年期などに関わる症状を指し、更年期に限らない、より広い範囲のものとして説明されています。

関連キーワード: 婦人薬、柴胡桂枝乾姜湯、四物湯、温清飲、桃核承気湯、当帰芍薬散、体力区分、血の道症
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