登録販売者 2025年 中国・四国 問86
問題文
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a メチルエフェドリン塩酸塩は、薬物依存につながるおそれはなく、長期間にわたって連用することができる。
b グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
c メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正
2:a:正、b:誤、c:正
3:a:誤、b:正、c:誤
4:a:誤、b:正、c:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:誤
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内服アレルギー用薬の成分注意【登録販売者解説】
正解の理由
メチルエフェドリン塩酸塩には依存性があり、グリチルリチン酸の大量摂取は偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)につながるおそれがあります。メキタジンには、まれに重篤な副作用があります。
正しい組み合わせは4です。aは誤り、bは正しく、cも正しいです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の内服アレルギー用薬・配合成分の項目です。
解法ステップ
- aでは「依存につながるおそれはなく」という断定に注目します。メチルエフェドリン塩酸塩の依存性を確認します。
- bでは「グリチルリチン酸を大量に摂取すると」という条件と、偽アルドステロン症とのつながりを確認します。
- cでは、メキタジンについて挙げられた副作用が、手引きに記載された重篤な副作用と一致するかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「薬物依存につながるおそれはなく、長期間にわたって連用することができる」→ ○「依存性があり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある」
メチルエフェドリン塩酸塩は、依存性がある成分です。「依存のおそれはない」とする記述は誤りです。 -
b 正しい
グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。医薬品だけでなく、食品などからも摂取することがあるため、総摂取量にも注意が必要です。 -
c 正しい
メキタジンは抗ヒスタミン成分(ヒスタミンの働きを抑える成分)です。まれに重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少(けっしょうばんげんしょう)を生じることがあります。
誤答の組み合わせも、記述ごとの正誤と照らして確認しましょう。選択肢1はaを正としている点、選択肢2はaを正・bを誤としている点が違います。選択肢3はcを誤としている点、選択肢5はbとcを誤としている点が違います。
よくある誤解
- 「薬物依存につながるおそれはなく」と、メチルエフェドリン塩酸塩の依存性を反対に書き換えるひっかけに注意しましょう。
- bは、グリチルリチン酸を含む製品を通常量使うだけで必ず偽アルドステロン症になる、という意味ではありません。「大量に摂取すると」という条件がポイントです。
- cの「まれに」は見落としやすい語句です。副作用がまれであることと、手引きに記載があることは別に判断します。
補足コラム
内服アレルギー用薬は、抗ヒスタミン成分を主体とする薬です。鼻炎用内服薬には、症状を和らげるために、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分などが組み合わされる場合もあります。メチルエフェドリン塩酸塩は、鼻炎用内服薬などに配合されることがあるアドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)です。
FAQ
Q. メチルエフェドリン塩酸塩は、薬物依存の注意だけ覚えればよいですか?
A. 内服アレルギー用薬では、依存性のある成分であることに加え、長期間の連用で薬物依存につながるおそれがある点まで押さえましょう。
A. 内服アレルギー用薬では、依存性のある成分であることに加え、長期間の連用で薬物依存につながるおそれがある点まで押さえましょう。
Q. グリチルリチン酸は医薬品以外には含まれませんか?
A. いいえ。一般食品や医薬部外品にも用いられることがあるため、複数の製品からの摂取が続いて過剰にならないよう注意が必要です。
A. いいえ。一般食品や医薬部外品にも用いられることがあるため、複数の製品からの摂取が続いて過剰にならないよう注意が必要です。
関連キーワード: メチルエフェドリン塩酸塩、グリチルリチン酸、偽アルドステロン症、メキタジン、抗ヒスタミン成分

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