登録販売者 2025年 中国・四国 問93
問題文
喫煙習慣とニコチンに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:ニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。
2:咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。
3:禁煙に伴うイライラ感、集中困難、落ち着かないなどのニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多い。
4:禁煙補助剤は、口腔内が酸性になるとニコチンが過剰に吸収されるため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。(正解)
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禁煙補助剤とニコチン吸収【登録販売者解説】
正解の理由
ニコチン置換療法は摂取量を徐々に減らしてゼロにする方法で、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収は低下します。
誤っているのは4です。記述1・2・3は正しく、記述4は「ニコチンが過剰に吸収される」としている点が誤りです。コーヒーや炭酸飲料などで口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収は低下します。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の「禁煙補助剤」です。
解法ステップ
- 「酸性になると」という条件に注目します。
- 口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収は「増える」のか「低下する」のかを確認します。
- 手引きでは「低下する」とされているため、「過剰に吸収される」とする4が誤りです。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しい記述です。ニコチン置換療法は、喫煙以外の方法でニコチンを摂取し、離脱症状を軽減しながら摂取量を徐々に減らして、最終的にゼロにする方法です。
- 2:正しい記述です。咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛みます。強く噛むと唾液が多く出て、ニコチンが唾液とともに飲み込まれやすくなり、口腔粘膜からの吸収が十分に行われにくくなります。
- 3:正しい記述です。禁煙に伴うイライラ感、集中困難、落ち着かないなどのニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多いとされています。
- 4:誤りです。
×「ニコチンが過剰に吸収される」→ ○「ニコチンの吸収が低下する」
口腔内が酸性になると吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後しばらくは、使用を避けることとされています。使用を避けるという注意は合っていますが、その理由が逆になっています。
よくある誤解
- 「使用を避ける」という対応が正しいため、理由も正しいと思い込むことがあります。この問題では、対応ではなく「吸収が過剰になる」という理由が誤りです。
- 「酸性になると吸収が高まる」と考えがちですが、手引きでは口腔内が酸性になるとニコチンの吸収は低下するとされています。
補足コラム
禁煙補助剤には、口腔粘膜からニコチンを吸収する咀嚼剤と、皮膚に貼付してニコチンを吸収するパッチ製剤があります。咀嚼剤は菓子のガムのように続けて噛まず、ゆっくり断続的に噛むことがポイントです。
FAQ
咀嚼剤を一度に2個以上使えば、禁煙を早く達成できますか?
いいえ。大量に使用しても禁煙達成が早まるものではなく、ニコチンの過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上使用しないこととされています。
いいえ。大量に使用しても禁煙達成が早まるものではなく、ニコチンの過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上使用しないこととされています。
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