登録販売者 2025年 北海道・東北 問10
問題文
小児等の医薬品使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 小児は、成人と比べて血液脳関門が発達しているため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしにくい。
b 登録販売者は、年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品について、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう、保護者等に対して説明する必要がある。
c 乳児は、状態が急変しやすいので、医師の診療を受けることより、手元にある一般用医薬品の使用が優先されるべきである。
d 乳幼児の誤飲・誤用事故の場合は、応急処置等について関係機関の専門家に相談し、又は様子がおかしいようであれば医療機関に連れていく必要がある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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小児の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:小児は医薬品の影響を受けやすく、乳児は医師の診療が基本、誤飲・誤用時は専門家への相談が必要です。
3が正しい組み合わせです。a・b・cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の小児への配慮に関する項目です。
解法ステップ
- aの「血液脳関門が発達している」に注目します。小児では未発達で、医薬品の成分が脳に達しやすいと考えます。
- bの「成人用の量を減らして」という部分を確認します。成人用医薬品の量を減らして小児に使うのではなく、年齢に応じた用法・用量が定められたものを使います。
- cの「医師の診療を受けることより」に注目します。乳児は基本的に医師の診療が優先です。
- dは、誤飲・誤用時に専門家への相談や、様子がおかしい場合の受診を挙げており、手引きに沿っています。
選択肢別の誤答解説
-
a × 血液脳関門が発達している → ○ 未発達である
血液脳関門(けつえきのうかんもん)は、血液中の物質が脳へ移行するのを調節する仕組みです。小児ではこれが未発達なため、成分が脳に達しやすく、中枢神経系(脳や脊髄の働き)に影響する医薬品で副作用を起こしやすくなります。 -
b × 成人用の医薬品の量を減らして小児へ与える → ○ 年齢に応じた用法・用量が定められている医薬品を使用する
成人用の量を単純に減らして小児に使うのは、安易な使用として避けるべきです。年齢に応じた用法・用量が設定されているかを確認することが大切です。 -
c × 一般用医薬品の使用が優先される → ○ 基本的には医師の診療を受けることが優先される
乳児は医薬品の影響を受けやすく、状態も急変しやすいため、一般用医薬品を使うべきか判断しにくいことがあります。医師の診療を受けることが基本で、一般用医薬品による対処は、夜間など診療を受けることが難しい場合に最小限にとどめるのが望ましいとされています。 -
d 正しい記述です。 乳幼児の誤飲・誤用は、通常の使用とは異なる事態につながるおそれがあります。応急処置などについて関係機関の専門家に相談し、様子がおかしい場合には医療機関に連れて行く対応が必要です。
よくある誤解
- 「発達している」と「未発達」の逆転に注意します。血液脳関門が未発達だからこそ、成分が脳に達しやすくなります。
- **「量を減らせば小児にも使える」**とは限りません。成人用医薬品の量を単純に減らすのではなく、年齢に応じた用法・用量が定められているものを使います。
- 乳児は状態が急変しやすいから一般用医薬品を優先する、という因果関係の逆転にも注意します。状態が急変しやすく、使用の適否も見極めにくいため、医師の診療が基本です。
補足コラム
手引きでは、年齢区分の目安を次のように示しています。
- 新生児:生後4週未満
- 乳児:生後4週以上、1歳未満
- 幼児:1歳以上、7歳未満
- 小児:7歳以上、15歳未満
また、小児は血液脳関門が未発達であることに加え、医薬品の吸収率が相対的に高く、肝臓や腎臓の機能も未発達です。そのため、成分の作用が強く出たり、副作用が強く出たりすることがあります。
FAQ
Q. 乳幼児が自分の体調を伝えにくいことは、医薬品使用でなぜ問題になりますか?
A. 容態の変化を本人の言葉で把握しにくいためです。医薬品を使用した後は、保護者等が状態をよく観察することが重要です。
A. 容態の変化を本人の言葉で把握しにくいためです。医薬品を使用した後は、保護者等が状態をよく観察することが重要です。
Q. 誤飲を防ぐため、家庭内では何に気をつけますか?
A. 医薬品を、小児が手に取りやすい場所や目につく場所に置かないことが大切です。
A. 医薬品を、小児が手に取りやすい場所や目につく場所に置かないことが大切です。
関連キーワード: 小児、乳児、血液脳関門、年齢に応じた用法・用量、誤飲・誤用事故

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