登録販売者 2025年 北海道・東北 問11
問題文
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び授乳婦の医薬品使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の成分が胎児に移行する量は、未解明のことが多い。
b ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
c 便秘薬の配合成分やその用量によっては、流産や早産を誘発するおそれがある。
d 授乳婦が使用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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妊婦・授乳婦の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:妊娠中は胎児への影響が未解明な点があり、授乳中は成分が乳汁へ移行する場合があります。
正しい組み合わせは1です。記述は a:正、b:正、c:正、d:誤 です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の妊婦・授乳婦に関する項目です。
解法ステップ
- aは「胎児への移行がどの程度防がれるかは未解明のことも多い」という点を確認します。
- bは「ビタミンA」「通常の用量を超えて摂取」「先天異常の危険性」という組み合わせに注目します。
- cは便秘薬の成分や用量によって、流産・早産のおそれがあるかを確認します。
- dの「移行することはない」という断定が正しいかを見ます。一部の成分は乳汁中へ移行するため、ここが誤りです。
選択肢別の誤答解説
- a 正しいです。 胎盤(たいばん)には、母体と胎児の血液が混ざらない仕組みがあります。しかし、その仕組みによって医薬品の成分がどの程度胎児への移行を防がれるかは、未解明のことも多いとされています。
- b 正しいです。 ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常(せんてんいじょう)を起こす危険性が高まるとされています。
- c 正しいです。 便秘薬は、配合成分や用量によっては腸の急激な動きが刺激となり、流産(りゅうざん)や早産(そうざん)を誘発するおそれがあります。
- d 誤りです。 「移行することはない」という断定が誤りです。医薬品の種類によっては、成分の一部が乳汁(にゅうじゅう)中に移行し、母乳を介して乳児が摂取する場合があります。
組み合わせで確認すると、2はc・d、3はb・d、4はa・d、5はdの正誤が正しい組合せと異なります。いずれも、dを「正」としている点が誤りです。2はさらにcも「誤」としており、実際には正しい記述です。
よくある誤解
- 胎盤には血液を混ざらないようにする仕組みがあるため、医薬品の成分も胎児へ移行しない、と考えてしまうことがあります。移行がどの程度防がれるかは未解明の点があります。
- 「ビタミンAは必要な栄養素だから、摂取量を増やしても問題ない」と考えるのは誤りです。問題文のポイントは、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取することです。
- dのように「ない」と言い切る記述には注意が必要です。手引きは、授乳中に成分の一部が乳汁へ移行する場合があるとしています。
補足コラム
妊婦の使用については、一般用医薬品でも安全性の評価が難しいものが多く、「相談すること」とされている製品があります。また、授乳中は成分が乳汁へ移行する可能性があるため、購入者から相談があった場合は、成分や作用について適切に説明することが大切です。
FAQ
胎盤に血液が混ざらない仕組みがあれば、胎児への影響はないのでしょうか?
その仕組みがあることだけで、医薬品の成分が胎児へ移行しないとはいえません。どの程度移行が防がれるかは、未解明のことも多いとされています。
その仕組みがあることだけで、医薬品の成分が胎児へ移行しないとはいえません。どの程度移行が防がれるかは、未解明のことも多いとされています。
乳汁中へ成分が移行することは、すべての医薬品で同じですか?
いいえ。手引きでは、医薬品の種類によって成分の一部が移行することがあるとされています。
いいえ。手引きでは、医薬品の種類によって成分の一部が移行することがあるとされています。
関連キーワード: 胎盤、ビタミンA、便秘薬、流産、早産、乳汁移行

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