登録販売者 2025年 北海道・東北 問25
問題文
眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人を対象とするものである。
b 抑肝散は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。
c かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿素が頻繁に用いられていたが、近年は使用量が減少している。
d ジフェンヒドラミン塩酸塩は、アルコールとともに服用すると、薬効が減弱される。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(c、d)
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眠気を促す薬と配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
抗ヒスタミン成分の睡眠改善薬は一時的な不眠向け、抑肝散(よくかんさん)は体力中等度を目安とし、ブロモバレリル尿素は近年使用量が減少しています。
正しい記述は 3 の組み合わせ(b、c)です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の睡眠改善薬・催眠鎮静薬、漢方処方製剤の項目です。
正しい記述は 3 の組み合わせ(b、c)です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の睡眠改善薬・催眠鎮静薬、漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- aの「慢性的に」と、睡眠改善薬の対象が一時的な睡眠障害かどうかを照らし合わせます。
- bは「体力中等度」と「神経がたかぶる、怒りやすい、イライラ」に注目します。
- cはブロモバレリル尿素の「近年の使用量」、dはアルコールで薬効が「減弱」するという部分を確認します。
- 正しい記述の組み合わせを選択肢で照合します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
× 慢性的に不眠症状がある人を対象 → ○ 一時的な睡眠障害の緩和に用いる
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、寝つきが悪い、眠りが浅いといった一時的な睡眠障害に用いる睡眠改善薬です。慢性的な不眠症状がある人や、医療機関で不眠症の診断を受けた人を対象とするものではありません。 -
b 正しい
抑肝散は、体力中等度を目安とする処方です。神経がたかぶり、怒りやすい、イライラするなどの状態に用いられ、神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされます。 -
c 正しい
ブロモバレリル尿素は、かつて不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に頻繁に用いられていました。その後、ベンゾジアゼピン系成分にその役割が取って代わられたことなどから、近年は使用量が減少しています。 -
d 誤り
× アルコールとともに服用すると薬効が減弱 → ○ 薬効や副作用が増強されるおそれ
ジフェンヒドラミン塩酸塩を含む催眠鎮静薬は、飲酒とともに服用すると薬効や副作用が強まるおそれがあります。服用時は飲酒を避ける必要があります。
選択肢の組み合わせも確認しましょう。
- 選択肢1(a、b):bは正しいものの、誤りのaを含み、正しいcを含みません。
- 選択肢2(a、d):aとdはいずれも誤りで、正しいbとcを含みません。
- 選択肢4(c、d):cは正しいものの、誤りのdを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 「睡眠改善薬」という名称から、慢性的な不眠症にも使うと思いがちです。対象は一時的な睡眠障害です。
- 「薬効が減弱」と「薬効や副作用が増強」は逆の意味です。アルコールとの併用に関する書き換えに注意しましょう。
- ブロモバレリル尿素の使用量が減少していることを、「かつて頻繁に用いられていた」という記述まで誤りだと判断しないようにしましょう。
補足コラム
睡眠改善薬は、ストレス、疲労、時差ぼけなどによる一時的な不眠や寝つきの悪さに対するものです。不眠症の治療を受けている人が自己判断で使用すると、医師による治療を妨げるおそれがあります。
また、飲酒との併用に注意が必要な催眠鎮静薬の成分として、手引きではジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素が挙げられています。
FAQ
漢方処方製剤も、催眠鎮静薬と同じように飲酒を避ける必要がありますか?
手引きでは、生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤について、飲酒を避けることとはされていません。ただし、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがあります。
手引きでは、生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤について、飲酒を避けることとはされていません。ただし、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがあります。
一般用医薬品で対処できる不眠には、どのようなものがありますか?
基本的には、特段の基礎疾患がない人における、ストレス、疲労、時差ぼけなどが原因の一時的な不眠や寝つきの悪さです。
基本的には、特段の基礎疾患がない人における、ストレス、疲労、時差ぼけなどが原因の一時的な不眠や寝つきの悪さです。
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