登録販売者 2025年 北海道・東北 問43
問題文
婦人薬に含まれる生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、サフランが配合されている場合がある。
b 血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して、センキュウが用いられる場合がある。
c 鎮痛・鎮痙の作用を期待して、ブクリョウが配合されている場合がある。
d ダイオウを含有する医薬品については、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
婦人薬の生薬成分【登録販売者解説】
正解の理由
サフラン・センキュウは婦人薬に用いられ、ブクリョウの主な作用は鎮痛・鎮痙ではありません。ダイオウを含む医薬品は、妊婦や授乳婦の使用に留意します。
正しい組み合わせは3です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬における生薬成分と、腸の薬における使用上の留意点です。
解法ステップ
- aの「サフラン」と「滞っている月経を促す作用」の組み合わせを確認します。
- bの「センキュウ」と「血行を改善し、冷えなどを緩和する作用」の組み合わせを確認します。
- cでは「鎮痛・鎮痙」と「ブクリョウ」の組み合わせに注目します。ブクリョウの作用として挙げられているものと照らします。
- dは、ダイオウを含む医薬品について、妊婦・授乳婦への留意が必要かを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
サフランは、鎮静・鎮痛のほか、滞っている月経を促す作用を期待して配合される場合があります。サフランと月経を促す作用を結び付けて覚えましょう。 -
b 正しい
センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮・鎮静・鎮痛などの作用を期待して用いられます。これはトウキ、ジオウとともに挙げられている作用です。 -
c 誤り
× 鎮痛・鎮痙 → ○ 利尿・健胃・鎮静
鎮痙(ちんけい)は、筋肉などのけいれんを抑える作用です。ブクリョウは、利尿・健胃・鎮静の作用を期待して用いられます。鎮痛・鎮痙を期待して配合される生薬として、婦人薬の記述ではシャクヤクやボタンピが挙げられています。 -
d 正しい
ダイオウを含有する医薬品は、妊婦または妊娠していると思われる女性、授乳婦の使用に留意が必要です。手引きでは、刺激性瀉下成分について妊娠中の使用に関する注意が示され、ダイオウについては、成分の一部が乳汁中に移行して乳児に下痢を生じるおそれがあることも説明されています。
選択肢ごとの違いは次のとおりです。
- 選択肢1:a・bは正しいものの、cを正、dを誤としている点が違います。
- 選択肢2:a・bを誤、cを正としている点が違います。dは正しい組み合わせです。
- 選択肢4:bを誤としている点が違います。a・c・dの正誤は合っています。
- 選択肢5:aを誤、cを正、dを誤としている点が違います。bは正しい組み合わせです。
よくある誤解
-
「鎮痛・鎮痙」の作用を、婦人薬に配合される生薬全般に当てはめてしまう
生薬ごとに作用を結び付けます。ブクリョウは「利尿・健胃・鎮静」です。 -
「留意が必要」を「必ず使用してはいけない」と読み替える
この記述が問うているのは、妊婦や授乳婦の使用に関する注意が必要かどうかです。文中の「留意する必要がある」を、無条件の禁止に置き換えないようにします。 -
サフランとセンキュウの作用を入れ替える
サフランは「滞っている月経を促す」、センキュウは「血行を改善し、冷えや血色不良を緩和する」と整理します。
補足コラム
婦人薬の生薬は、作用とセットで覚えると区別しやすくなります。
- サフラン・コウブシ:鎮静・鎮痛、滞っている月経を促す作用
- センキュウ・トウキ・ジオウ:血行の改善、血色不良や冷えの緩和、強壮・鎮静・鎮痛など
- シャクヤク・ボタンピ:鎮痛・鎮痙
- ブクリョウ:利尿・健胃・鎮静
なお、日本薬局方収載のサフランを煎じて服用する製品は、冷え症や血色不良に用いられます。
FAQ
Q. 生薬名と作用は、どの程度まで結び付けて覚えるとよいですか?
A. まずは、問題文に出やすい「生薬名と主な作用」の組み合わせを押さえましょう。この問題では、特にブクリョウの作用を鎮痛・鎮痙と取り違えないことがポイントです。
A. まずは、問題文に出やすい「生薬名と主な作用」の組み合わせを押さえましょう。この問題では、特にブクリョウの作用を鎮痛・鎮痙と取り違えないことがポイントです。
Q. 妊婦と授乳婦では、ダイオウに関する注意の理由が同じですか?
A. 手引きでは、妊娠中の刺激性瀉下成分の使用に関する注意と、ダイオウの成分が乳汁中に移行して乳児に下痢を生じるおそれがあることが、それぞれ示されています。
A. 手引きでは、妊娠中の刺激性瀉下成分の使用に関する注意と、ダイオウの成分が乳汁中に移行して乳児に下痢を生じるおそれがあることが、それぞれ示されています。
関連キーワード: サフラン、センキュウ、ブクリョウ、ダイオウ、婦人薬、生薬成分、鎮痙、授乳婦への留意事項

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
