登録販売者 2025年 北海道・東北 問44
問題文
第1欄の記述は、婦人薬として使用される漢方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐きけ)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることが知られている。
第2欄
選択肢
1:加味逍遙散(正解)
2:柴胡桂枝乾姜湯
3:六味丸
4:竜胆瀉肝湯
5:消風散
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加味逍遙散の見分け方【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:のぼせ・肩こり・疲れやすさ・精神神経症状の組合せに、胃腸の弱い人への注意と特徴的な重篤な副作用が結びつく処方は加味逍遙散(かみしょうようさん)です。
1の加味逍遙散が該当します。記述にある体力の区分、症状、胃腸の弱い人への注意、まれな重篤な副作用が、手引きの記載と一致するためです。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬に用いられる漢方処方製剤です。なお、手引きの正式名は「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」です。
1の加味逍遙散が該当します。記述にある体力の区分、症状、胃腸の弱い人への注意、まれな重篤な副作用が、手引きの記載と一致するためです。根拠は第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬に用いられる漢方処方製剤です。なお、手引きの正式名は「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」です。
解法ステップ
- まず「体力中等度以下」と「のぼせ感・肩こり・疲れやすい」に注目します。
- 次に「精神不安やいらだち、ときに便秘」という組合せを確認します。
- 胃腸の弱い人への注意に加え、「肝機能障害、腸間膜静脈硬化症」という重篤な副作用まで一致する処方を選びます。
選択肢別の誤答解説
- 加味逍遙散:体力中等度以下で、のぼせ感、肩こり、疲れやすさ、精神不安やいらだちなどがある人の冷え症、月経不順、更年期障害、不眠症などに用いられます。胃腸の弱い人では消化器系の副作用が現れやすく、まれに肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることがあります。第1欄の内容と一致します。
- 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう):体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏などがあり、動悸、息切れ、ときに寝汗や口の渇きがある人に用いられます。第1欄の症状の組合せとは一致しません。
- 六味丸(ろくみがん):体力中等度以下で、疲れやすく、尿量の異常や、手足のほてり、口の渇きがある人に用いられます。排尿に関する症状が中心であり、第1欄の婦人薬としての適応や症状の組合せとは異なります。
- 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがある人の排尿痛、残尿感、尿の濁り、おりもの、頻尿などに用いられます。体力の区分と主な症状が第1欄と異なります。
- 消風散(しょうふうさん):体力中等度以上の人の皮膚疾患で、痒みが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの湿疹・皮膚炎、蕁麻疹(じんましん)、水虫、あせもに用いられます。皮膚疾患に用いる処方で、体力の区分も第1欄と異なります。
よくある誤解
- 「血の道症」や「更年期障害」だけで処方を決めないでください。複数の漢方処方製剤に共通する適応があるため、体力の区分や特徴的な症状も合わせて見ます。
- 「体力中等度以下」を見落とし、症状だけで選ぶのは誤りです。体力の区分も処方を見分ける重要な手がかりです。
- 重篤な副作用を別の処方のものと取り違えないようにしましょう。第1欄は「肝機能障害、腸間膜静脈硬化症」の組合せです。
補足コラム
婦人薬として用いられる漢方処方製剤は、適応の一部が重なります。たとえば、柴胡桂枝乾姜湯も体力中等度以下で更年期障害や血の道症などに用いられますが、冷え症、貧血気味、神経過敏に加えて、動悸・息切れ・口の渇きなどが手がかりです。処方名だけでなく、体力の区分と特徴的な症状をセットで覚えましょう。
FAQ
「腸間膜静脈硬化症」は、処方を見分ける手がかりになりますか?
はい。第1欄では、肝機能障害と並んで記載された重篤な副作用です。適応症だけで迷ったときに、注意や副作用の記載も照合すると判断しやすくなります。
はい。第1欄では、肝機能障害と並んで記載された重篤な副作用です。適応症だけで迷ったときに、注意や副作用の記載も照合すると判断しやすくなります。
「血の道症」が記載されていれば、加味逍遙散と考えてよいですか?
いいえ。血の道症はほかの漢方処方製剤にも適応として記載されることがあります。体力の区分や、のぼせ感・肩こり・疲れやすさなどの組合せも確認してください。
いいえ。血の道症はほかの漢方処方製剤にも適応として記載されることがあります。体力の区分や、のぼせ感・肩こり・疲れやすさなどの組合せも確認してください。
関連キーワード: 加味逍遙散、婦人薬、漢方処方製剤、体力中等度以下、腸間膜静脈硬化症

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