登録販売者 2025年 北海道・東北 問61
問題文
口腔に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 唾液には、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質が含まれており、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。
b 唾液によって口腔内はpHがほぼ中性に保たれ、酸による歯の齲蝕を防いでいる。
c 歯の齲蝕がエナメル質に達すると、神経が刺激されて、歯がしみたり痛みを感じるようになる。
d 舌には、咀嚼された飲食物を攪拌して唾液と混和させる働きがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
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口腔の働きと歯の構造【登録販売者解説】
正解の理由
唾液は口腔を守り、歯の齲蝕(うしょく)は象牙質に達すると痛みを感じやすくなります。
2が正しい組み合わせです。a・b・dは正しく、cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の口腔に関する記述です。
解法ステップ
- a・bは、唾液に含まれる物質と、口腔内の環境を保つ働きに注目します。
- cは、痛みにつながる齲蝕が「エナメル質」と「象牙質」のどちらに達した場合かを確認します。
- dは、舌が咀嚼(そしゃく)された飲食物に対して行う働きを確認します。
- a・b・dを正、cを誤として組み合わせると、2に絞れます。
選択肢別の誤答解説
a 正
唾液にはリゾチームなどの殺菌・抗菌物質が含まれています。口腔粘膜を保護・洗浄し、殺菌する働きもあります。
b 正
唾液によって口腔内のpH(酸性・アルカリ性の度合い)はほぼ中性に保たれます。そのため、酸による歯の齲蝕を防ぐ働きがあります。
c 誤
×(エナメル質)→ ○(象牙質)
歯冠の表面を覆うエナメル質の下には象牙質があり、その内側に神経や血管が通る歯髄(しずい)があります。齲蝕が象牙質に達すると神経が刺激され、歯がしみたり痛んだりすることがあります。
d 正
舌には、咀嚼された飲食物を攪拌(かくはん)し、唾液と混和させる働きがあります。舌の働きは味覚を感じることだけではありません。
組み合わせの誤りも確認しましょう。
- 選択肢1は、cを正、dを誤としています。cは誤、dは正なので、両方が違います。
- 選択肢3は、bを誤としています。bは正なので、ここが違います。
- 選択肢4は、a・bを誤、cを正としています。a・bは正、cは誤なので、これらが違います。
- 選択肢5は、a・dを誤としています。a・dは正なので、ここが違います。
よくある誤解
- 「歯の表面に達したら、すぐ痛む」と考える:手引きでは、痛みにつながる目安として「象牙質に達すると」とされています。
- 舌の働きを「味を感じることだけ」と覚える:舌には、飲食物を唾液と混ぜる働きもあります。
- 唾液の働きを「消化だけ」と考える:唾液は口腔粘膜の保護・洗浄や殺菌、口腔内のpHをほぼ中性に保つ働きもあります。
補足コラム
歯冠の表面はエナメル質で覆われ、その下に象牙質があります。象牙質は、神経や血管が通る歯髄を取り囲んでいます。**歯の層の順番は「エナメル質 → 象牙質 → 歯髄」**と整理しておくと、齲蝕が進んだときの痛みを理解しやすくなります。
FAQ
Q. 唾液には、食べ物を消化する働きもありますか?
A. あります。唾液には消化酵素のプチアリン(唾液アミラーゼ)が含まれ、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。
A. あります。唾液には消化酵素のプチアリン(唾液アミラーゼ)が含まれ、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解します。
Q. pHが「ほぼ中性」とは、どのような状態ですか?
A. 強い酸性やアルカリ性ではない状態です。この問題では、唾液によって口腔内がほぼ中性に保たれ、酸による齲蝕を防ぐことがポイントです。
A. 強い酸性やアルカリ性ではない状態です。この問題では、唾液によって口腔内がほぼ中性に保たれ、酸による齲蝕を防ぐことがポイントです。
関連キーワード: 唾液、リゾチーム、pH、齲蝕、エナメル質、象牙質、歯髄、舌、咀嚼

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