登録販売者 2025年 北海道・東北 問67
問題文
鼻に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 鼻腔上部の粘膜にある嗅細胞を、においの元となる物質の分子が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
b 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。
c 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて、線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
d 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
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鼻腔・副鼻腔の構造と排出機能【登録販売者解説】
正解の理由
嗅細胞はにおいを感じ、副鼻腔の線毛は粘液中の粒子を鼻腔へ運びます。
正しい組合せは5です。記述は、a・b・c・dのすべてが正しい内容です。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」の鼻腔・副鼻腔に関する項目です。
解法ステップ
- aは「鼻腔上部の嗅細胞」と「におい分子から脳への伝達」が正しく結びついているかを確認します。
- bは、目と目の間・額・頬の下・鼻腔の奥にある空洞の総称が「副鼻腔」かを見ます。
- cは、粒子が粘液に捉えられ、線毛によって「鼻腔内へ」運ばれる流れを確認します。
- dは、鼻腔と副鼻腔の連絡路が狭く、鼻腔粘膜の腫れが副鼻腔の炎症につながることがあるかを見ます。すべて正しいため、5を選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 鼻腔(びくう)上部の粘膜には嗅細胞(きゅうさいぼう)があり、におい分子の刺激を受けると、その情報が脳の嗅覚中枢(きゅうかくちゅうすう)へ伝えられます。
- b:正しいです。 鼻腔に隣接する目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥にある空洞を総称して副鼻腔といいます。
- c:正しいです。 副鼻腔の粘膜も粘液を分泌し、線毛(せんもう)を有しています。埃などの粒子は粘液に捉えられ、線毛の働きで鼻腔内へ排出されます。
- d:正しいです。 鼻腔と副鼻腔は細い管でつながっています。その管が狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがあります。
選択肢の組合せを確認すると、1はdを誤りとしている点、2はb・c・dを誤りとしている点、3はa・b・cを誤りとしている点、4はa・c・dを誤りとしている点が不適切です。すべて正しいとする5が合います。
よくある誤解
- 「副鼻腔は鼻腔の一部」と考える:副鼻腔は鼻腔に隣接する空洞で、細い管で鼻腔とつながっています。
- cの排出先を逆にする:粒子は副鼻腔から外へ直接出るのではなく、線毛の働きで鼻腔内へ運ばれます。
- 「鼻腔の腫れ」と「副鼻腔の炎症」を別々の現象とだけ考える:連絡する管が狭いため、鼻腔粘膜の腫れが副鼻腔の開口部をふさぎ、炎症につながることがあります。
補足コラム
鼻粘膜の炎症を鼻炎といい、その炎症が副鼻腔にも及んだものを副鼻腔炎(ふくびくうえん)といいます。慢性の副鼻腔炎は、一般に蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ばれます。鼻腔と副鼻腔の連絡路が狭いことは、鼻炎から副鼻腔炎につながる仕組みを理解する手がかりです。
FAQ
嗅覚は、同じにおいを嗅ぎ続けても感じ続けますか?
手引きでは、においに対する感覚は順応を起こしやすく、同じにおいを嗅ぎ続けると、次第に感じにくくなるとされています。
手引きでは、においに対する感覚は順応を起こしやすく、同じにおいを嗅ぎ続けると、次第に感じにくくなるとされています。
関連キーワード: 嗅細胞、嗅覚中枢、副鼻腔、線毛、鼻炎、副鼻腔炎

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