戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2025年 北海道・東北 問70


問題文

医薬品の体内での働きに関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品の有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体などのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。 b 医薬品の血中濃度は、ある時点でピークに達し、その後は代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため、低下していく。 c 生体の反応として薬効が現れるのは、医薬品の血中濃度が最高血中濃度に達したときである。 d 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、副作用や毒性も現れにくくなる。

選択肢

1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)

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血中濃度と薬効【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:薬効は最小有効濃度を超えると現れ、大量摂取では副作用や毒性が現れやすくなります。
正しい組み合わせは1(a、b)です。aは正しく、bも正しい記述です。cは誤り、dも誤りです。根拠は、第2章「人体の働きと医薬品」の「薬の体内での働き」です。『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』では、薬効が現れる血中濃度の目安や、濃度が高くなりすぎた場合の影響が説明されています。

解法ステップ

  1. aの「受容体などのタンパク質と結合」に注目します。手引きでは、有効成分が標的となる細胞の受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質に結合し、薬効や副作用を現すとされています。
  2. bの「ピークに達した後、低下」に注目します。血中濃度はピークの後、代謝・排泄が吸収・分布を上回ることで低下します。
  3. cは「最高血中濃度」と「薬効が現れる条件」を区別します。薬効が現れるのは、血中濃度が最小有効濃度を超えたときです。
  4. dは「副作用や毒性も現れにくくなる」という結論を確認します。大量摂取で薬効が頭打ちになっても、有害な作用は現れやすくなります。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    有効成分は、多くの場合、標的となる細胞の受容体などのタンパク質に結合し、その機能を変化させます。その結果、薬効だけでなく副作用が現れることもあります。
  • b 正しい
    血中濃度は、吸収にともなって上昇し、ある時点でピークに達します。その後は、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため、低下していきます。
  • c 誤り
    ×「最高血中濃度に達したとき」→ ○「最小有効濃度を超えたとき」
    薬効が現れる条件は、血中濃度が最高値に達することではありません。最小有効濃度を超えると、生体の反応として薬効が現れます。
  • d 誤り
    ×「副作用や毒性も現れにくくなる」→ ○「副作用や毒性は現れやすくなる」
    血中濃度を上げても、ある濃度以上では薬効は頭打ちになります。一方で、副作用や毒性は現れやすくなるため、「薬効が強くならないなら安全」とは言えません。
組み合わせを確認すると、選択肢2はa・dで、誤りのdを含みます。選択肢3はb・cで、誤りのcを含みます。選択肢4はc・dで、誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。

よくある誤解

  • 最高血中濃度に達して初めて薬効が出る、と思い込む
    薬効が現れる目安は最小有効濃度です。最高血中濃度は、血中濃度がピークに達したときの値です。
  • 薬効が頭打ちなら、副作用も弱くなると思い込む
    薬効がそれ以上強くならなくても、副作用や毒性は現れやすくなります。
  • 「吸収・分布」と「代謝・排泄」の関係を逆にする
    ピーク後に血中濃度が低下するのは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためです。

補足コラム

全身作用を目的とする医薬品の多くは、血中濃度が「最小有効濃度」と「毒性が現れる濃度域」の間に保たれるよう、使用量や使用間隔が定められています。この範囲は「有効域」または「治療域」と呼ばれます。血中濃度が低すぎると薬効が現れにくくなり、高すぎると有害な作用が現れやすくなります。

FAQ

Q. 薬効が現れ始める濃度と、血中濃度のピークは同じですか?
A. 同じではありません。薬効は最小有効濃度を超えると現れ始め、血中濃度はその後さらに上昇してピークに達することがあります。

関連キーワード: 受容体、血中濃度、最小有効濃度、最高血中濃度、有効域、治療域
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