登録販売者 2025年 北海道・東北 問74
問題文
医薬品が原因となる肝機能障害に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品により生じる肝機能障害は、中毒性のものと、アレルギー性のものに大別される。
b 軽度の肝機能障害の場合は、自覚症状がなく、健康診断等の血液検査で初めて判明することが多い。
c 黄疸は、ビリルビンが血液中へ排出されず、胆汁中に滞留することにより生じる。
d 原因と考えられる医薬品を漫然と使用し続けると、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至ることがある。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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医薬品による肝機能障害【登録販売者解説】
正解の理由
中毒性・アレルギー性に大別し、軽度でも無症状の場合があり、ビリルビンは血液中に滞留して黄疸を生じます。
正しい組合せは2です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「肝機能障害」です。
解法ステップ
- aの「中毒性」と「アレルギー性」は、医薬品による肝機能障害の分類として正しいか確認します。
- bの「軽度」「自覚症状がなく」「血液検査で判明」に注目します。手引きの説明と一致するかを見ます。
- cは「血液中」と「胆汁中」のどちらにビリルビンが滞留するのかを確認します。
- dの「漫然と使用し続ける」と「肝不全・死に至ることがある」が、手引きの記述と合うかを確かめます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a 正
医薬品による肝機能障害は、有効成分やその代謝物が肝臓に直接作用して起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別されます。 -
b 正
軽度の肝機能障害では自覚症状がなく、健康診断などの血液検査で初めて判明することが多いです。「軽度なら症状が必ず出る」と決めつけないことがポイントです。 -
c 誤
×(血液中へ排出されず、胆汁中に滞留)→ ○(胆汁中へ排出されず、血液中に滞留)
黄疸(おうだん)は、ビリルビンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留し、皮膚や白目が黄色くなる状態です。 -
d 正
原因と考えられる医薬品を漫然と使い続けると、不可逆的(元に戻らないこと)な病変である肝不全(かんふぜん)を生じ、死に至ることもあります。
組合せ選択肢の照合
- 1はa・b・c・dを「誤・誤・正・誤」としています。正しい組合せ「正・正・誤・正」と、4つすべてが異なります。
- 3は「正・誤・正・誤」です。aは一致しますが、b・c・dが正しい判定と異なります。
- 4は「誤・正・正・正」です。b・dは一致しますが、a・cが正しい判定と異なります。
- 5は「正・誤・誤・正」です。a・c・dは一致しますが、bの判定が異なります。
よくある誤解
- 黄疸の原因となるビリルビンの滞留先を逆にする誤りに注意します。血液中に滞留することで黄疸が生じます。
- 「軽度」という語から、症状が出るはずだと考えてしまいがちです。軽度では、自覚症状がないまま検査で判明することがあります。
- 「使用を続けても、すぐ症状がなければ問題ない」と考えるのは誤りです。漫然と使い続けることで、重い病変につながることがあります。
補足コラム
肝臓では、ビリルビンなどの物質が処理されます。血液中に過剰となったビリルビンが尿中に排出されると、尿の色が濃くなることもあります。また、手引きでは、肝機能障害が疑われた時点で原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受けることが重要とされています。
FAQ
中毒性とアレルギー性は、症状の違いで分類するのですか?
この分類は、肝機能障害が起きる原因によるものです。中毒性は成分や代謝物の直接的な肝毒性、アレルギー性は有効成分に対する抗原抗体反応が原因です。
この分類は、肝機能障害が起きる原因によるものです。中毒性は成分や代謝物の直接的な肝毒性、アレルギー性は有効成分に対する抗原抗体反応が原因です。
関連キーワード: 肝機能障害、黄疸、ビリルビン、中毒性、アレルギー性、肝不全

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