登録販売者 2025年 北海道・東北 問76
問題文
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転作業に従事しないように十分注意することが必要である。
b 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
c 無菌性髄膜炎は、早期に原因医薬品の使用を中止しても、予後は不良となることがほとんどである。
d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感、不安定感等が生じることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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精神神経系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
眠気のある医薬品は運転を避け、無菌性髄膜炎は早期に原因薬を中止すれば予後が比較的良好です。
4は、a・b・dを正しい、cを誤りとする組み合わせです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」です。
4は、a・b・dを正しい、cを誤りとする組み合わせです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」です。
解法ステップ
- aの「眠気」と「乗物や危険な機械類の運転作業」の組み合わせを確認します。眠気が知られている医薬品の使用後は、運転などを避ける注意が必要です。
- bの「基礎疾患がある人で発症リスクが高い」は、無菌性髄膜炎の記述として正しいと判断します。
- cの「予後は不良となることがほとんど」に注目します。手引きの「予後は比較的良好」と反対の内容です。
- dの「心臓や血管に作用する医薬品」と、頭痛・めまいなどの症状の組み合わせを確認します。a・b・dが正、cが誤の組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物の運転や危険な機械類の操作を避ける必要があります。眠気によって注意力や判断力が低下し、事故につながるおそれがあるためです。 -
b 正しい
無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病(こんごうせいけつごうそしきびょう)、関節リウマチなどの基礎疾患がある人で発症リスクが高いとされています。 -
c 誤り
×「予後は不良となることがほとんど」→ ○「早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんど」
問題文は、早期に原因医薬品を中止した場合の経過を反対に述べています。ただし、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。 -
d 正しい
心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛、めまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)などが生じることがあります。
よくある誤解
- cのように「早期に中止しても」と条件を示したうえで、経過を逆に書き換える問題があります。「速やかに回復」「予後は比較的良好」という方向を押さえましょう。
- bでは「基礎疾患がある人でリスクが高い」を、すべての人に同じリスクがあるかのように読み替えないようにします。
- dの頭痛やめまいを、精神神経系の副作用ではないと決めつけないことが大切です。手引きでは、心臓や血管に作用する医薬品でも生じる症状として挙げられています。
補足コラム
無菌性髄膜炎は、髄液に細菌が検出されない髄膜炎です。医薬品の副作用が原因となることもあり、発症した場合は原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止して医師の診療を受ける必要があります。症状として、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁などが現れることがあります。
FAQ
無菌性髄膜炎は「無菌性」なら重症化しないのでしょうか?
いいえ。早期に原因医薬品の使用を中止した場合は予後が比較的良好であることがほとんどですが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。
いいえ。早期に原因医薬品の使用を中止した場合は予後が比較的良好であることがほとんどですが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。
関連キーワード: 無菌性髄膜炎、眠気、運転操作、浮動感、予後

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