登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問09
問題文
医薬品とアルコールの相互作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。
アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多い。その結果、肝臓で代謝されるアセトアミノフェンなどでは、通常よりも( a )なり、薬効が( b )ことがある。また、代謝によって産生する物質(代謝産物)が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合には、副作用が( c )なる。
選択肢
1:代謝されにくく 十分に得られなくなる 現れにくく
2:代謝されにくく 強く現れる 現れやすく
3:代謝されやすく 強く現れる 現れにくく
4:代謝されやすく 十分に得られなくなる 現れやすく(正解)
5:代謝されやすく 十分に得られなくなる 現れにくく
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アルコールと代謝の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
アルコールで肝臓の代謝機能が高まると、薬は代謝されやすくなり、薬効は得られにくくなります。代謝産物が有害な場合は、副作用が現れやすくなります。
4の組合せは、a「代謝されやすく」、b「十分に得られなくなる」、c「現れやすく」です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「食品との飲み合わせ」です。代謝とは、体内で物質が化学的に変化することです。
解法ステップ
- 「肝臓の代謝機能が高まっている」に注目します。薬の代謝は進みやすくなるため、aは「代謝されやすく」です。
- アセトアミノフェンなどは、代謝が進むと体内から速く消失します。そのため、bは「十分に得られなくなる」です。
- 代謝産物が人体に悪影響を及ぼす場合は、副作用が起こりやすくなります。cは「現れやすく」です。
- この3つの語句がそろう組合せが4です。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「代謝されにくく」→ ○「代謝されやすく」
問題文では、酒類をよく摂取する人は肝臓の代謝機能が高まっていることが多いとしています。代謝機能が高まると、肝臓で代謝される医薬品は通常より代謝されやすくなります。 -
b
×「強く現れる」→ ○「十分に得られなくなる」
アセトアミノフェンなどは、代謝が進むことで体内から速く消失し、十分な薬効が得られなくなることがあります。「代謝が進むと、薬効が強くなる」とは限りません。 -
c
×「現れにくく」→ ○「現れやすく」
代謝産物が人体に悪影響を及ぼす医薬品では、その代謝産物によって副作用が現れやすくなります。
よくある誤解
- 「肝臓の代謝機能が高まると、薬の効き目も強くなる」と考えないようにしましょう。アセトアミノフェンなどでは、薬が速く消失して薬効が十分に得られなくなることがあります。
- 「代謝されやすくなれば、副作用も起こりにくい」とは限りません。代謝産物が有害な場合は、副作用が現れやすくなります。
- 「アルコールとの相互作用は、薬効が弱まることだけ」と決めつけないことが大切です。代謝産物の性質によって影響は異なります。
補足コラム
食品との相互作用には、アルコールのように医薬品の吸収や代謝に影響するもののほか、食品中に医薬品成分と同じ物質が含まれることで過剰摂取につながるものもあります。手引きでは、カフェインやビタミンAなどが例として挙げられています。
FAQ
食品との相互作用は、アルコール以外にもありますか?
あります。食品中の成分が医薬品の成分と重なる場合なども、相互作用として注意が必要です。
あります。食品中の成分が医薬品の成分と重なる場合なども、相互作用として注意が必要です。
関連キーワード: アルコール、医薬品との相互作用、肝臓での代謝、アセトアミノフェン、代謝産物

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