登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問10
問題文
小児等への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、幼児とは、おおよその目安として、1歳以上7歳未満をいう。
b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。
c 小児は、大人と比べて血液脳関門が発達しているため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしにくい。
d 乳児は状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
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小児等への医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
小児は「吸収されやすく、脳にも成分が届きやすい」ため、副作用に注意が必要です。
正しい組合せは 5 です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「小児等への医薬品の使用」です。
解法ステップ
- aの年齢区分で、「幼児」が「1歳以上7歳未満」とされているかを確認します。
- bは「腸が長い」と「吸収率が高い」の組合せに注目します。小児はこの両方が手引きの説明と一致します。
- cは、血液脳関門が「発達している」か「未発達」かを見ます。ここが逆なら誤りです。
- dは、乳児では一般用医薬品より医師の診療が優先される、という記述が手引きと一致するかを確認します。
選択肢別の誤答解説
記述 a〜d
-
a 正
幼児は、おおよその目安として1歳以上7歳未満です。年齢区分は「新生児・乳児・幼児・小児」の順に覚えましょう。 -
b 正
小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。 -
c 誤
×「血液脳関門が発達している」→ ○「血液脳関門が未発達である」
血液脳関門(血液中の成分が脳へ移行するのを抑える仕組み)が未発達なため、医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系(脳や脊髄)に影響する医薬品で副作用を起こしやすくなります。 -
d 正
乳児は状態が急変しやすく、一般用医薬品を使ってよいかの判断も難しいため、基本的には医師の診療が優先されます。
組合せの確認
- 1:a・c・dが正解の正誤と異なります。
- 2:b・cが正解の正誤と異なります。
- 3:aが正解の正誤と異なります。
- 4:b・c・dが正解の正誤と異なります。
- すべて一致するのは、a正・b正・c誤・d正の 5 です。
よくある誤解
- 「血液脳関門が発達している」と逆に覚える
小児では未発達です。そのため、成分が脳に達しやすくなります。 - 腸が長いことを、吸収率が低いと結びつける
手引きでは、小児は腸が長く、吸収率が相対的に高いとされています。 - 乳児への一般用医薬品の使用を、通常の対処として考える
乳児は状態の変化を見極めにくいため、基本的には医師の診療が優先されます。
補足コラム
小児は、肝臓や腎臓の機能も未発達です。そのため、医薬品の成分の代謝や排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出たりすることがあります。腸での吸収だけでなく、成分の処理にも注意が必要です。
FAQ
Q. 「小児」は何歳までを指しますか?
A. おおよその目安では、7歳以上15歳未満です。ただし、一般に15歳未満を小児とする場合もあり、使用上の注意では具体的な年齢で示されることもあります。
A. おおよその目安では、7歳以上15歳未満です。ただし、一般に15歳未満を小児とする場合もあり、使用上の注意では具体的な年齢で示されることもあります。
Q. 年齢区分は、すべての医薬品で必ず同じように使われますか?
A. これらはおおよその目安です。具体的な年齢が明らかな場合は、「3歳未満の小児」のように示されることがあります。
A. これらはおおよその目安です。具体的な年齢が明らかな場合は、「3歳未満の小児」のように示されることがあります。
関連キーワード: 小児、幼児、乳児、血液脳関門、医薬品の吸収率、医師の診療

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