登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問118
問題文
一般用医薬品の添付文書等において、うっ血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされている漢方製剤の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 芍薬甘草湯
b 抑肝散
c 小建中湯
d 加味帰脾湯
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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芍薬甘草湯の連用注意【登録販売者解説】
正解の理由
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、うっ血性心不全や心室頻拍のおそれから、症状があるときだけ服用し、連用を避ける処方です。
4が正しい組合せです。各記述は、aが正、b・c・dが誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、添付文書に記載する使用上の注意です。芍薬甘草湯には、うっ血性心不全(うっけつせいしんふぜん)や心室頻拍(しんしつひんぱく)などの重い副作用が現れることがあるため、問題文の注意が示されています。
解法ステップ
- 「うっ血性心不全、心室頻拍」と「症状があるときのみの服用」という組合せに注目します。
- この注意が示されている処方は、芍薬甘草湯です。したがって、aは正しいと判断できます。
- b・c・dは、この注意が示される処方ではありません。aだけが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 芍薬甘草湯:正しい問題文の注意が示されている処方です。体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みなどに用いられます。ただし、症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避けます。
-
b 抑肝散(よくかんさん):誤り問題文にある、うっ血性心不全・心室頻拍を理由とする注意が示される処方ではありません。芍薬甘草湯と取り違えないようにしましょう。
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c 小建中湯(しょうけんちゅうとう):誤り体力虚弱で疲れやすく、腹痛などを伴う人に用いられる処方です。問題文の心臓に関する副作用を理由とした注意の対象ではありません。
-
d 加味帰脾湯(かみきひとう):誤り神経質、精神不安、不眠などの症状の改善を目的とする処方です。問題文の注意が示される処方ではありません。
選択肢ごとの違いも確認します。
- 選択肢1(a誤・b正・c正・d誤):aは正、bとcは誤なので、a・b・cが違います。
- 選択肢2(a正・b誤・c正・d誤):cは誤なので、cだけが違います。
- 選択肢3(a正・b正・c誤・d正):bとdは誤なので、b・dが違います。
- 選択肢5(a誤・b誤・c誤・d誤):aは正なので、aだけが違います。
よくある誤解
- 「漢方製剤は長く服用するもの」と一律に考え、芍薬甘草湯の「症状があるときのみ」という注意を見落とすことがあります。
- 抑肝散や小建中湯など、別の漢方処方の注意を芍薬甘草湯に当てはめてしまうミスに注意しましょう。
- 「連用しない」を「長期連用しない」と同じ意味だと思い込まないことが大切です。問題文は、症状があるときだけの服用にとどめるという、より具体的な注意です。
補足コラム
添付文書の使用上の注意には、「長期連用しないこと」「症状があるときのみの使用にとどめ、連用しないこと」など、成分や処方に応じた異なる表現があります。試験では、注意文の一部を別の表現に置き換えて出題されることがあるため、注意の文言と対象となる医薬品をセットで覚えましょう。
FAQ
心室頻拍とは、どのような状態ですか?
心臓の拍動リズムが乱れる不整脈の一種です。手引きでは、芍薬甘草湯の重い副作用として挙げられています。
心臓の拍動リズムが乱れる不整脈の一種です。手引きでは、芍薬甘草湯の重い副作用として挙げられています。
関連キーワード: 芍薬甘草湯、うっ血性心不全、心室頻拍、連用注意、添付文書の使用上の注意

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