登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問13
問題文
プラセボ効果に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。
b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)だけであり、不都合なもの(副作用)はない。
c プラセボ効果は、条件付けによる生体反応は関与していないと考えられている。
d 一般用医薬品の使用によりもたらされた望ましい反応や変化が、プラセボ効果と思われるときは、その効果を目的として医薬品を使用するべきである。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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プラセボ効果【登録販売者解説】
正解の理由
プラセボ効果には薬理作用によらない反応があり、望ましい反応だけでなく副作用もあります。
「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「プラセボ効果」が根拠です。aは正、b・c・dは誤りです。したがって、正しい組合せは4です。
解法ステップ
- aの「薬理作用によらない作用」は、プラセボ効果の定義に合うかを見ます。
- bの「望ましいものだけ」「副作用はない」は、効果と副作用の両方があり得るという説明と照らします。
- cの「条件付けによる生体反応は関与していない」は、関与する要因を逆にしていないか確認します。
- dの「その効果を目的として医薬品を使用するべき」は、医薬品の適正な使用と合うかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
医薬品を使用したとき、薬理作用(有効成分が体の働きに影響を与えること)によらず、結果的または偶発的に生じる作用をプラセボ効果といいます。 -
b 誤りです。
×「望ましいものだけであり、不都合なもの(副作用)はない」→ ○「望ましいものと不都合なもの(副作用)の両方がある」
プラセボ効果による反応や変化は、良いものに限られません。 -
c 誤りです。
×「条件付けによる生体反応は関与していない」→ ○「条件付けによる生体反応が関与する」
条件付けとは、過去の経験などをきっかけに体に反応が生じることです。プラセボ効果には、医薬品を使ったことへの期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然緩解(しぜんかんかい)などが関与すると考えられています。 -
d 誤りです。
×「その効果を目的として医薬品を使用するべき」→ ○「その効果を目的として医薬品を使用するべきではない」
プラセボ効果は不確実です。医薬品は、プラセボ効果を目的に使うのではなく、効能・効果や用法・用量に沿って適正に使用する必要があります。
組合せの照合
- 選択肢1はaを誤、b・cを正としていますが、aは正、b・cは誤なので誤りです。
- 選択肢2はcを正としていますが、条件付けによる生体反応は関与するため、cは誤りです。
- 選択肢3はb・dを正としていますが、どちらも誤りです。
- 選択肢5はaを誤としていますが、aは正しい定義です。
よくある誤解
- 「効果」と聞くと良い変化だけを想像しがちですが、プラセボ効果には不都合な反応もあります。
- cは「関与していない」という否定で、手引きの「関与して生じる」という説明を反対にしています。
- dは「望ましい反応があったなら、その反応を狙って使えばよい」と考えさせる書き換えです。プラセボ効果は不確実であり、それを目的に医薬品を使用することは適切ではありません。
補足コラム
プラセボ効果は、主観的な変化だけとは限りません。客観的に測定できる変化として現れることもあります。ただし、その変化は不確実です。「測定できることがある」ことと「効果が確実である」ことは、分けて覚えましょう。
FAQ
プラセボ効果は、気の持ちようだけで起こるものですか?
いいえ。期待による影響だけでなく、条件付けによる生体反応や、時間経過による自然な変化なども関与すると考えられています。
いいえ。期待による影響だけでなく、条件付けによる生体反応や、時間経過による自然な変化なども関与すると考えられています。
関連キーワード: 偽薬効果、薬理作用、条件付け、自然緩解、医薬品の適正使用

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