登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問21
問題文
かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 上気道の急性炎症であるかぜは、単一の疾患であり、予後は良好である。
b かぜによく似た症状の疾患は、喘息、肺結核、関節リウマチなど多数ある。
c インフルエンザ(流行性感冒)は、細菌の呼吸器感染によるものであり、感染力が強く、また重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
d かぜは様々な症状が組み合わさって現れるため、かぜであれば、どのような場合でも総合感冒薬を選択すべきである。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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かぜと総合感冒薬の選択【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:かぜは単一の疾患ではなく、総合感冒薬が常に最適とは限りません。
3は、a:誤、b:正、c:誤、d:誤の組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「かぜの諸症状、かぜ薬の働き」です。
3は、a:誤、b:正、c:誤、d:誤の組合せです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「かぜの諸症状、かぜ薬の働き」です。
解法ステップ
- aの「単一の疾患」に注目します。手引きでは、かぜは単一の疾患ではなく、かぜ症候群とされています。
- bは、かぜに似た症状が現れる疾患として、喘息(ぜんそく)や肺結核などが挙げられているかを確認します。
- cの「細菌」に注目します。インフルエンザの原因は、かぜと同様にウイルスです。
- dの「どのような場合でも」に注目します。症状に応じて薬を選ぶため、総合感冒薬が常に最適とは限りません。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「単一の疾患」→ ○「単一の疾患ではなく、かぜ症候群」
かぜは、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道(じょうきどう)の急性炎症の総称です。原因となるウイルスは多く、細菌や非感染性の要因による場合もあるため、ひとつの疾患とはいえません。通常は数日から1週間程度で自然に治まり、予後は良好です。
かぜは、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道(じょうきどう)の急性炎症の総称です。原因となるウイルスは多く、細菌や非感染性の要因による場合もあるため、ひとつの疾患とはいえません。通常は数日から1週間程度で自然に治まり、予後は良好です。
記述b
正しい記述です。かぜと似た症状が現れる疾患には、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核(はいけっかく)などがあります。「かぜに似た症状だから、かぜに違いない」と決めつけられない点が大切です。
記述c
×「細菌の呼吸器感染」→ ○「ウイルスの呼吸器感染」
インフルエンザはウイルスによる呼吸器感染です。感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われます。「感染力が強い」などの特徴は合っていますが、原因を細菌としている部分が誤りです。
インフルエンザはウイルスによる呼吸器感染です。感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われます。「感染力が強い」などの特徴は合っていますが、原因を細菌としている部分が誤りです。
記述d
×「どのような場合でも総合感冒薬を選択すべき」→ ○「総合感冒薬が最適とは限らない」
総合感冒薬は、かぜの諸症状をまとめて緩和する薬です。しかし、症状がはっきりしている場合は、その症状に応じた薬を選ぶことが望ましい場合があります。不要な成分まで使うと、副作用のリスクを高めることがあります。
総合感冒薬は、かぜの諸症状をまとめて緩和する薬です。しかし、症状がはっきりしている場合は、その症状に応じた薬を選ぶことが望ましい場合があります。不要な成分まで使うと、副作用のリスクを高めることがあります。
組合せの確認
- 選択肢1は「a:正」としており、aの判定が異なります。
- 選択肢2は「a:正、b:誤、c:正、d:正」としており、a〜dすべての判定が異なります。
- 選択肢4は「a:正、b:誤、c:正、d:誤」としており、a・b・cの判定が異なります。
- 選択肢5は「a:誤、b:誤、c:正、d:正」としており、b・c・dの判定が異なります。
よくある誤解
- 「予後は良好だから、かぜは単一の疾患」ではありません。 予後が良好という説明と、疾患が単一かどうかは別の論点です。
- インフルエンザの感染力や重症化のしやすさが正しいため、記述全体も正しいと思い込まないようにしましょう。「細菌」という原因の書き換えを見抜きます。
- 「症状が複数あるなら、必ず総合感冒薬」ではありません。 「必ず」「どのような場合でも」のような断定は、選択肢を判断する手がかりになります。
補足コラム
かぜ薬は、ウイルスを退治したり、増殖を抑えたりする薬ではありません。症状を和らげる対症療法薬(症状を軽くする薬)です。休養をとり、栄養や水分を十分に摂ることが基本とされます。
FAQ
Q.「かぜ症候群」とは、どのような意味ですか?
A. ひとつの病名を指すのではなく、かぜに伴うさまざまな症状をまとめて表す言葉です。
A. ひとつの病名を指すのではなく、かぜに伴うさまざまな症状をまとめて表す言葉です。
Q. かぜ薬を選ぶとき、総合感冒薬以外の選択肢もありますか?
A. 手引きでは、症状がはっきりしている場合、症状に応じた薬を選ぶことが望ましいとされています。
A. 手引きでは、症状がはっきりしている場合、症状に応じた薬を選ぶことが望ましいとされています。
関連キーワード: かぜ症候群、インフルエンザ、総合感冒薬、対症療法薬、上気道の急性炎症

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