登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問22
問題文
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a 葛根湯は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。
b 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。
c 小青竜湯は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。
d 半夏厚朴湯は、体力中等度で、ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
🔒 解説は解答すると表示されます
かぜの漢方処方の見分け方【登録販売者解説】
正解の理由
葛根湯(かっこんとう)は「体力中等度以上」、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は「腹痛を伴うことが多い」、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は「うすい水様の痰や鼻水」が手がかりです。
正しい組合せは3(b、c)です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の、かぜの症状に用いられる漢方処方製剤に関する記載です。
解法ステップ
- 葛根湯の体力区分を確認します。「体力虚弱」と書かれていれば、手引きの「体力中等度以上」と合いません。
- 柴胡桂枝湯は「多くは腹痛を伴う」が目印です。bはこの特徴と、かぜの中期から後期という適応が合っています。
- 小青竜湯は「うすい水様の痰」「鼻水」が目印です。cは手引きの記載と合っています。
- dの「脇腹からみぞおち」「口の苦味」「舌に白苔(はくたい)」を手がかりに、処方名を確認します。
選択肢別の誤答解説
a 誤り
×「体力虚弱」→ ○「体力中等度以上」
葛根湯は、体力中等度以上の人の感冒の初期などに用いられる処方です。手引きでは、体の弱い人や胃腸の弱い人には不向きとされています。問題文の「体力虚弱」「胃腸の弱いもの」は、葛根湯の説明と合いません。
b 正しい
柴胡桂枝湯は、体力中等度またはやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどがある場合の胃腸炎や、かぜの中期から後期の症状に適すとされています。問題文の特徴と一致します。
c 正しい
小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出る場合などに用いられます。問題文にある気管支炎、気管支喘息、鼻炎、むくみ、感冒、花粉症も、手引きに記載された適応です。
d 誤り
×「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」→ ○「小柴胡湯(しょうさいことう)」
「体力中等度」「脇腹からみぞおちにかけて苦しい」「食欲不振や口の苦味」「舌に白苔がつく」という特徴は、小柴胡湯の説明です。処方名が合っていません。
組合せで確認すると、選択肢1(a、b)と選択肢2(a、c)は、誤りのaを含みます。選択肢4(b、d)と選択肢5(c、d)は、誤りのdを含みます。正しいbとcを組み合わせているのが3です。
よくある誤解
- 「かぜの初期」とあれば、どの漢方処方も体力が弱い人向けとは限りません。葛根湯は「体力中等度以上」が手がかりです。
- 症状の説明が正しくても、処方名が入れ替わっていることがあります。dは症状の特徴だけでなく、処方名も確認します。
- 「体力中等度又はやや虚弱」と「体力中等度」は似ていますが、処方ごとの記載をそのまま見分けることが大切です。
補足コラム
今回の4処方は、特徴的な語句と体力区分をセットで覚えると見分けやすくなります。
- 葛根湯:体力中等度以上/感冒の初期など
- 柴胡桂枝湯:体力中等度またはやや虚弱/腹痛を伴うことが多く、かぜの中期から後期
- 小青竜湯:体力中等度またはやや虚弱/うすい水様の痰や鼻水
- 小柴胡湯:体力中等度/脇腹からみぞおちの苦しさ、口の苦味、舌の白苔
FAQ
「体力中等度」は、年齢や筋力のことですか?
年齢や筋力だけで決まる区分ではありません。ここでは、処方の説明に使われる体力の目安として、症状の特徴とあわせて覚えましょう。
年齢や筋力だけで決まる区分ではありません。ここでは、処方の説明に使われる体力の目安として、症状の特徴とあわせて覚えましょう。
柴胡桂枝湯の「中期から後期」は、どの症状を指すのですか?
この問題では、時期だけでなく「多くは腹痛を伴う」「微熱・寒気・頭痛・吐きけなど」という特徴もあわせて覚えると、他の処方と区別しやすくなります。
この問題では、時期だけでなく「多くは腹痛を伴う」「微熱・寒気・頭痛・吐きけなど」という特徴もあわせて覚えると、他の処方と区別しやすくなります。
関連キーワード: 葛根湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、小柴胡湯、漢方処方製剤、体力区分

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
