登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問23
問題文
35歳男性が、かぜの症状があるため、次の成分の一般用医薬品のかぜ薬を購入する目的で店舗を訪れた。この男性に対する登録販売者の説明の正誤について、正しい組合せを選べ。
3錠中:
成分 分量
ブロムヘキシン塩酸塩 4 mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 16 mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20 mg
アセトアミノフェン 300 mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5 mg
アスコルビン酸カルシウム 83.3 mg
(ビタミンCカルシウム) (9錠中250mg)
リボフラビン(ビタミンB2) 4 mg
a 解熱鎮痛成分の胃腸障害の軽減を目的として、胃酸を中和する成分が含まれています。
b 口渇を起こしやすい成分が含まれています。
c 服用後、尿が黄色になったら直ちに服用を中止してください。
d この薬を服用している間は、飲酒を控えてください。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
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かぜ薬の成分と服用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
アセトアミノフェン入りでも制酸成分は別に確認し、クロルフェニラミンは口渇、リボフラビンは尿の黄色、服用中の飲酒は避ける点が見分けどころです。
この成分表では、aは誤、bは正、cは誤、dは正です。したがって、正しい組合せは5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、かぜ薬の成分に関する説明です。
解法ステップ
- 成分表で、口渇につながる抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩を確認します。
- 「胃酸を中和する成分」は制酸成分です。成分表に制酸成分があるかを見ます。
- リボフラビンはビタミンB2です。尿が黄色くなることがある点と、「直ちに中止」という指示が妥当かを分けて考えます。
- a誤・b正・c誤・d正の組合せに当たる選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
× 問題文の「胃酸を中和する成分が含まれています」→ ○ この成分表には制酸成分が記載されていません。
解熱鎮痛成分による胃腸障害の軽減を目的に、制酸成分が配合されるかぜ薬はあります。ただし、この薬に含まれているかどうかは、成分表で判断します。 -
b:正しい
クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)により、口渇(こうかつ)が起こりやすくなります。 -
c:誤り
リボフラビン(ビタミンB2)の影響で、尿が黄色くなることがあります。尿の色が黄色くなっただけで、直ちに服用を中止する必要があるという説明は誤りです。 -
d:正しい
かぜ薬を服用している間は、飲酒を控えます。薬の成分とアルコールの影響が重なると、眠気などが強まるおそれがあるためです。
組合せの照合
- 選択肢1:a正・b正・c誤・d誤です。aは誤、dは正なので、2つの記述が合いません。
- 選択肢2:a正・b誤・c正・d誤です。a・c・dは実際の判定と異なり、bだけが一致します。
- 選択肢3:a誤・b正・c正・d正です。cは誤りなので、cの判定が合いません。
- 選択肢4:a正・b誤・c誤・d正です。aは誤、bは正なので、a・bの判定が合いません。
- 選択肢5:a誤・b正・c誤・d正で、4つの記述がすべて一致します。
よくある誤解
- 「制酸成分は、解熱鎮痛成分が入った薬なら必ず配合される」と考えること。配合の有無は、個々の成分表で確認します。
- 尿が黄色くなることを、すぐに副作用や危険な変化と結び付けること。リボフラビンによる色の変化と、服用中止が必要な異常とは分けて考えます。
- 「飲酒を控える」を、眠気があるときだけの注意だと考えること。設問では、かぜ薬の服用中の注意として判断します。
補足コラム
成分名と役割を結び付けると、同じような問題を解きやすくなります。
- ブロムヘキシン塩酸塩:痰を出しやすくする去痰成分
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物:咳を抑える鎮咳成分
- クロルフェニラミンマレイン酸塩:抗ヒスタミン成分
- リボフラビン:ビタミンB2
FAQ
尿の色が黄色くなることは、どの薬でも起こりますか?
この問題では、成分表に含まれるリボフラビンによる色の変化として押さえます。ほかの薬でも同じとは限らないため、成分名と注意事項を確認します。
この問題では、成分表に含まれるリボフラビンによる色の変化として押さえます。ほかの薬でも同じとは限らないため、成分名と注意事項を確認します。
制酸成分が入っていない薬なら、胃腸への影響はありませんか?
そうとは限りません。制酸成分がないことから分かるのは、胃酸を中和する成分が配合されていないということです。
そうとは限りません。制酸成分がないことから分かるのは、胃酸を中和する成分が配合されていないということです。
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