戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問26


問題文

次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを選べ。 体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。

選択肢

1:呉茱萸湯
2:香蘇散
3:麻黄湯
4:釣藤散(正解)
5:芍薬甘草湯

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釣藤散の適応判別【登録販売者解説】

正解の理由

釣藤散(ちょうとうさん)=体力中等度、慢性の頭痛・めまい・肩こりに神経症や高血圧傾向を伴う場合の目印です。
この組合せに当てはまるのは4の釣藤散です。記述は「体力中等度」「慢性に経過する頭痛、めまい、肩こり」「神経症、高血圧の傾向」と、釣藤散の適応を示す特徴がそろっています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤の項目です。

解法ステップ

  1. まず体力の区分に注目します。問題文は「体力中等度」です。
  2. 次に症状の組合せを確認します。「慢性の頭痛・めまい・肩こり」が並んでいます。
  3. 「神経症・高血圧の傾向」も合う処方を探します。この組合せが釣藤散の決め手です。

選択肢別の誤答解説

  • 1 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
    体力中等度以下が目安です。手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満する人の頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐などが手がかりです。問題文の「体力中等度」「慢性の頭痛・めまい・肩こり、神経症、高血圧傾向」という組合せとは異なります。
  • 2 香蘇散(こうそさん)
    体力虚弱が目安です。神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱い人のかぜの初期、血の道症に適すとされます。問題文の「体力中等度」「慢性の頭痛・めまい・肩こり、神経症、高血圧傾向」という組合せとは異なります。
  • 3 麻黄湯(まおうとう)
    体力が充実している人が目安です。かぜのひきはじめで、寒気・発熱・頭痛・咳があり、汗が出ていないことなどが手がかりです。慢性的な頭痛や高血圧傾向に用いる処方ではありません。
  • 4 釣藤散
    体力中等度が目安です。慢性に経過する頭痛・めまい・肩こりに加え、神経症や高血圧の傾向がある人に適すとされます。問題文の特徴と一致します。なお、消化器系の副作用が現れやすいなどの理由から、胃腸が虚弱で冷え症の人には不向きとされています。
  • 5 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
    体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣(けいれん)を伴う痛みが目印です。こむらがえりや筋肉の痙攣などに適すとされ、慢性頭痛・めまい・肩こりや高血圧傾向を中心とする問題文とは異なります。

よくある誤解

  • 「頭痛」という語だけで処方を決めるのは誤りです。体力の区分や、冷え・かぜの初期・筋肉の痙攣など、頭痛以外の特徴も見ます。
  • 「慢性に経過する」を読み飛ばすと、かぜのひきはじめに用いる麻黄湯などと混同しやすくなります。
  • 体力区分を入れ替えて覚えるのも注意点です。釣藤散は「体力中等度」、麻黄湯は「体力充実」、呉茱萸湯は「体力中等度以下」が目安です。

補足コラム

釣藤散と呉茱萸湯は、どちらも頭痛が適応に含まれるため混同しやすい処方です。釣藤散は「慢性の頭痛・めまい・肩こり」、呉茱萸湯は「手足の冷え・肩こり、ときにみぞおちの膨満」が見分ける手がかりになります。

FAQ

Q. 「高血圧の傾向」とあれば、必ず釣藤散を選べばよいですか?
A. それだけで判断せず、体力の区分やほかの症状も合わせて確認します。この問題では、慢性の頭痛・めまい・肩こりもそろっている点が決め手です。
Q. 釣藤散で特に注意する人はいますか?
A. 手引きでは、消化器系の副作用が現れやすいなどの理由から、胃腸虚弱で冷え症の人には不向きとされています。

関連キーワード: 釣藤散、呉茱萸湯、漢方処方製剤、体力区分、慢性頭痛
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