登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問28
問題文
次の漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
b 加味帰脾湯は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。
c 柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。
d 小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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漢方処方の体力区分と適応【登録販売者解説】
正解の理由
酸棗仁湯(さんそうにんとう)・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・小建中湯(しょうけんちゅうとう)の記述は適切で、抑肝散(よくかんさん)の適応を別の処方名に置き換えた記述が誤りです。
3が正しい組合せで、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある漢方処方製剤の項目です。
3が正しい組合せで、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- aの「体力中等度以下」「心身が疲れ」「不眠症、神経症」に注目します。酸棗仁湯の特徴と合います。
- bの「神経がたかぶり、怒りやすい、イライラ」と適応症の組合せを確認します。この特徴は抑肝散として示されており、問題文の処方名と一致しません。
- cは「体力中等度以上」と「動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状」が手がかりです。柴胡加竜骨牡蛎湯の記述と合います。
- dは「体力虚弱」「疲労しやすく腹痛」「小児夜尿症、夜なき」が目印です。小建中湯の記述と合います。
選択肢別の誤答解説
選択肢1:a正・b正・c正・d誤
bを正としている点と、dを誤としている点が違います。bは処方名の取り違えがあり誤り、dは小建中湯の説明として正しい記述です。
bを正としている点と、dを誤としている点が違います。bは処方名の取り違えがあり誤り、dは小建中湯の説明として正しい記述です。
選択肢2:a正・b正・c誤・d正
bを正としている点と、cを誤としている点が違います。bは処方名が適応の説明と合わず、cは柴胡加竜骨牡蛎湯の説明として正しい記述です。
bを正としている点と、cを誤としている点が違います。bは処方名が適応の説明と合わず、cは柴胡加竜骨牡蛎湯の説明として正しい記述です。
選択肢4:a誤・b正・c正・d正
aを誤としている点と、bを正としている点が違います。aは酸棗仁湯の説明として正しく、bは処方名が適応の説明と合わないため誤りです。
aを誤としている点と、bを正としている点が違います。aは酸棗仁湯の説明として正しく、bは処方名が適応の説明と合わないため誤りです。
選択肢5:a正・b正・c正・d正
bを正としている点が違います。bだけが処方名の取り違えで誤りです。
bを正としている点が違います。bだけが処方名の取り違えで誤りです。
記述a
正しい記述です。酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安や不眠などがある人の不眠症、神経症に適すとされます。
正しい記述です。酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安や不眠などがある人の不眠症、神経症に適すとされます。
記述b
× 加味帰脾湯(かみきひとう) → ○ 抑肝散
「体力中等度をめやす」「神経がたかぶり、怒りやすい、イライラ」などの特徴と、神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症という適応は、手引きでは抑肝散の説明です。症状や適応の並びが合っていても、処方名が異なれば誤りです。
× 加味帰脾湯(かみきひとう) → ○ 抑肝散
「体力中等度をめやす」「神経がたかぶり、怒りやすい、イライラ」などの特徴と、神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症という適応は、手引きでは抑肝散の説明です。症状や適応の並びが合っていても、処方名が異なれば誤りです。
記述c
正しい記述です。柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があり、動悸、不眠、便秘などを伴う人に用いられる処方です。高血圧の随伴症状や神経症などが適応に含まれます。
正しい記述です。柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があり、動悸、不眠、便秘などを伴う人に用いられる処方です。高血圧の随伴症状や神経症などが適応に含まれます。
記述d
正しい記述です。小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすく、腹痛がある人などに用いられます。小児虚弱体質や腹痛のほか、小児夜尿症、夜なきも適応に含まれます。
正しい記述です。小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすく、腹痛がある人などに用いられます。小児虚弱体質や腹痛のほか、小児夜尿症、夜なきも適応に含まれます。
よくある誤解
- 適応の説明が合っていれば処方名も正しいと思い込むことがあります。bは、症状や適応ではなく処方名が入れ替えられています。
- 「小児夜なき」と「小児夜尿症」を同じものとして読むのは誤りです。夜なきは夜に泣くこと、夜尿症は夜間に尿を漏らすことを指します。
- 体力区分を見落とすと、似た効能の処方を混同しやすくなります。「中等度以下」「中等度以上」「虚弱」などの語句も確認しましょう。
補足コラム
今回の処方は、体力の区分と特徴的な症状を組み合わせて覚えると見分けやすくなります。
- 酸棗仁湯:体力中等度以下/心身の疲れ、精神不安、不眠
- 抑肝散:体力中等度をめやす/神経のたかぶり、怒りやすさ、イライラ
- 柴胡加竜骨牡蛎湯:体力中等度以上/精神不安、動悸、不眠、便秘など
- 小建中湯:体力虚弱/疲れやすさ、腹痛、血色の悪さなど
FAQ
Q. 「小児夜なき」が複数の処方に出てくる場合、どこで区別すればよいですか?
A. 「小児夜なき」だけで判断せず、体力区分や、精神不安・動悸・便秘、疲労しやすさ・腹痛といった組合せも確認します。
A. 「小児夜なき」だけで判断せず、体力区分や、精神不安・動悸・便秘、疲労しやすさ・腹痛といった組合せも確認します。
Q. bのように適応症が合っているとき、処方名の誤りは見落としやすいですか?
A. はい。処方名と体力区分、症状、適応症を一組として確認すると、名前だけを入れ替えるひっかけに気づきやすくなります。
A. はい。処方名と体力区分、症状、適応症を一組として確認すると、名前だけを入れ替えるひっかけに気づきやすくなります。
関連キーワード: 酸棗仁湯、抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、小建中湯、体力区分、漢方処方製剤

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