登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問31
問題文
口腔咽喉薬及び含嗽薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。
b 含嗽薬の殺菌消毒効果は、含嗽薬の使用後すぐに食事を摂った場合でも影響はない。
c グリチルリチン酸二カリウムは、喉の粘膜を刺激から保護する成分として配合されている。
d バセドウ病や橋本病の甲状腺疾患の診断を受けた人が、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬を使用する場合、その適否について、治療を行っている医師等に相談する必要がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
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口腔咽喉薬・含嗽薬の成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:含嗽薬は使用後すぐの食事で効果が薄れやすく、グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。
正しい組合せは2です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、手引き第3章「主な医薬品とその作用」の「口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)」です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」では、これらの薬の目的、配合成分、使用上の注意が整理されています。
解法ステップ
- aは「鎮咳成分・気管支拡張成分・去痰成分」という成分の種類に注目します。
- bは「使用後すぐに食事」と「効果はない」という断定が適切か確認します。
- cは「グリチルリチン酸二カリウム」と「粘膜を保護する成分」の組合せを見ます。
- dは、ヨウ素系殺菌消毒成分と甲状腺疾患の関係を確認します。a・dが正、b・cが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭(いんとう)の粘膜に局所的に作用し、炎症による痛みや腫れなどを和らげることを主な目的とします。鎮咳成分、気管支拡張成分、去痰成分は配合されていません。これらが配合される場合は、鎮咳去痰薬に分類されます。 -
b 誤りです。
×「殺菌消毒効果は影響はない」→ ○「殺菌消毒効果が薄れやすい」
含嗽薬(がんそうやく)は、使用後すぐに食事を摂ると殺菌消毒効果が薄れやすいとされています。「影響はない」という否定の断定が誤りです。 -
c 誤りです。
×「グリチルリチン酸二カリウムは、喉の粘膜を刺激から保護する成分」→ ○「グリセリンは、喉の粘膜を刺激から保護する成分」
グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。喉の粘膜を刺激から保護する成分として配合されるのは、グリセリンです。 -
d 正しいです。
バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の診断を受けた人は、ヨウ素系殺菌消毒成分を含む含嗽薬を使用する前に、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する必要があります。ヨウ素の摂取が甲状腺疾患の治療に影響するおそれがあるためです。
よくある誤解
- 含嗽薬は「口に含んでうがいをすれば、いつ食事をしても効果は同じ」と考えがちです。手引きでは、使用後すぐの食事で殺菌消毒効果が薄れやすいとしています。
- グリチルリチン酸二カリウムとグリセリンは、名前が似ていなくても役割を取り違えやすい成分です。前者は抗炎症、後者は局所保護と区別しましょう。
- 「ヨウ素系成分は含嗽薬だから全身には関係しない」と考えるのも誤りです。成分によっては粘膜から吸収され、全身に影響することがあります。
補足コラム
口腔咽喉薬や含嗽薬では、成分の「分類」と「役割」をセットで覚えると整理しやすくなります。
- グリセリン:喉の粘膜を刺激から保護する局所保護成分です。
- グリチルリチン酸二カリウム:炎症を和らげる抗炎症成分です。
- ヨウ素系殺菌消毒成分:殺菌・消毒に用いられます。甲状腺疾患の診断を受けた人は、使用前に相談が必要です。
FAQ
口腔咽喉薬と含嗽薬は、どちらも必ずヨウ素系成分を含みますか?
いいえ。製品によって配合成分は異なります。ヨウ素系成分が配合されているかは、製品の成分表示で確認します。
いいえ。製品によって配合成分は異なります。ヨウ素系成分が配合されているかは、製品の成分表示で確認します。
関連キーワード: 口腔咽喉薬、含嗽薬、グリセリン、グリチルリチン酸二カリウム、ヨウ素系殺菌消毒成分、甲状腺疾患

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