登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問32
問題文
胃腸に作用する薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a ウルソデオキシコール酸は、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。
b テプレノンは、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
c スクラルファートは、透析を受けている人では、使用を避ける必要がある。
d ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
胃腸薬の配合成分と注意点【登録販売者解説】
正解の理由
ウルソデオキシコール酸・スクラルファート・ピレンゼピン塩酸塩の注意点と、血栓に関する成分の取り違えがポイントです。
正しい組合せは3です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸に作用する薬の項目です。
解法ステップ
- aの「ウルソデオキシコール酸」と「肝臓病」の組合せを確認します。肝臓病の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあります。
- bの「血栓が分解されにくくなる」という注意点を、記載された成分名と照らします。この注意が示されている成分は、テプレノンではありません。
- cは、スクラルファートがアルミニウムを含む成分かを確認します。透析を受けている人では使用を避ける必要があります。
- dは、ピレンゼピン塩酸塩の副作用として、排尿困難・動悸・目のかすみが挙げられているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正ウルソデオキシコール酸には、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされています。肝臓の働きを高める作用もあるとされますが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがあります。
-
b 誤× テプレノン → ○ セトラキサート塩酸塩血栓が分解されにくくなる注意点が示されているのは、セトラキサート塩酸塩です。体内でトラネキサム酸を生じるためです。テプレノンについては、胃粘膜を保護・修復する成分として扱われており、この血栓に関する記述には当たりません。
-
c 正スクラルファートはアルミニウムを含む成分です。透析を受けている人では使用を避ける必要があります。手引きには、アルミニウムを含む成分を長期間服用した場合、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を発症したとの報告があると記されています。
-
d 正ピレンゼピン塩酸塩は、アセチルコリンの働きを抑えて胃液の分泌を抑制する成分です。消化管以外では抗コリン作用(副交感神経の働きに関係するアセチルコリンの作用を抑える働き)が現れ、排尿困難・動悸・目のかすみを生じることがあります。
組合せの照合
- 1は、aを誤、bを正、cを誤としている点が、正しい判定と異なります。
- 2は、aを誤、bを正、dを誤としている点が異なります。cの正誤は合っています。
- 4は、aとdを誤としている点が異なります。bとcの正誤は合っています。
- 5は、bを正、cを誤としている点が異なります。aとdの正誤は合っています。
よくある誤解
- 胃粘膜保護成分をひとまとめにする:テプレノンとセトラキサート塩酸塩は、どちらも胃粘膜保護・修復成分ですが、血栓に関する注意点を取り違えないようにします。
- 「肝臓の働きを高める」と「肝臓病の人に使える」を同じ意味にする:ウルソデオキシコール酸は、肝臓病の診断を受けた人で症状を悪化させるおそれがあるとされています。
- 副作用と使用を避ける対象を混同する:ピレンゼピン塩酸塩の「排尿困難・動悸・目のかすみ」は副作用の記述です。一方、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人には、使用前の相談が必要とされています。
補足コラム
- ウルソデオキシコール酸:胆汁の分泌を促す成分です。肝臓病の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあります。
- セトラキサート塩酸塩:血栓のある人や、血栓を起こすおそれのある人では、血栓が分解されにくくなることが考えられます。
- スクラルファート:アルミニウムを含むため、透析を受けている人では使用を避ける必要があります。
- ピレンゼピン塩酸塩:胃液分泌を抑える一方、消化管以外では抗コリン作用に関連する副作用が現れることがあります。
FAQ
Q. 胃粘膜保護・修復成分なら、注意点も同じですか?
A. 同じではありません。成分ごとに注意する対象や理由が異なるため、「成分名」と「注意点」をセットで覚えましょう。
A. 同じではありません。成分ごとに注意する対象や理由が異なるため、「成分名」と「注意点」をセットで覚えましょう。
Q. ピレンゼピン塩酸塩は、胃腸の動きも抑えますか?
A. 手引きでは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える成分とされています。
A. 手引きでは、消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑える成分とされています。
関連キーワード: ウルソデオキシコール酸、テプレノン、セトラキサート塩酸塩、スクラルファート、ピレンゼピン塩酸塩、利胆作用、抗コリン作用

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
