登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問33
問題文
寝冷えによる下痢の症状を訴えて、「ロペラミド塩酸塩」が配合された一般用医薬品の止瀉薬を購入しようとする者への登録販売者の説明について、適切なものの組合せを選べ。
a 発熱がある場合には、薬により症状の悪化を招くおそれがあるため、使用できない可能性があると説明した。
b 腹部に痛みがある場合には、胃腸鎮痛鎮痙薬を併用してもよいと説明した。
c 副作用としてめまいや眠気が現れることがあるため、服用後は乗物又は機械類の運転操作をしないように説明した。
d 1~2週間使用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師の診療を受けるよう説明した。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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ロペラミド塩酸塩の注意点【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:発熱時は安易に使わず、服用後は運転を避け、使用は短期間にとどめます。
適切な組合せは2です。記述aは適切、bは不適切、cは適切、dは不適切です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、止瀉薬の使用上の注意です。
解法ステップ
- 「発熱がある場合」を確認します。ロペラミド塩酸塩の止瀉薬は、発熱を伴う下痢では適用対象でない可能性があります。
- 「胃腸鎮痛鎮痙薬を併用してもよい」に注目します。併用を避ける成分なので、bは不適切です。
- 「めまいや眠気」と「運転操作をしない」は、手引きにある注意と一致します。
- 使用期間を確認します。手引きは「2~3日間」を目安としているため、「1~2週間」とするdは不適切です。残るaとcの組は2です。
選択肢別の誤答解説
-
a:適切です。
発熱を伴う下痢では、感染症や重大な疾患が原因の可能性があります。ロペラミド塩酸塩の止瀉薬を安易に使用すると、症状の悪化や治療期間の延長を招くおそれがあるため、使用できない可能性があると説明するのは適切です。 -
b:不適切です。
×「胃腸鎮痛鎮痙薬を併用してもよい」→ ○「胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける」
ロペラミド塩酸塩は腸管の運動を低下させます。手引きでは、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用を避ける必要があるとされています。 -
c:適切です。
ロペラミド塩酸塩では、中枢神経系への作用により、めまいや眠気が現れることがあります。そのため、服用後は乗物や機械類の運転操作を避けるよう説明します。 -
d:不適切です。
×「1~2週間使用しても改善しない場合」→ ○「2~3日間使用しても改善しない場合」
使用は短期間にとどめます。2~3日間使用しても症状の改善がみられない場合は、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。
よくある誤解
- 「寝冷えによる下痢なら、いつでも使える」と考えること
寝冷えによる下痢は使用目的に含まれますが、発熱を伴う場合などは適用対象でない可能性があります。 - 「お腹の痛みがあるなら、別の胃腸薬を足してよい」と考えること
ロペラミド塩酸塩と胃腸鎮痛鎮痙薬は、併用を避ける組合せです。 - 使用期間を「1~2週間」と長く覚えること
この問題のひっかけは期間の書き換えです。手引きの「2~3日間」と区別しましょう。
補足コラム
下痢は、体にとって有害な物質を外に出すための防御反応でもあります。止瀉薬で下痢を止めることで、かえって症状が悪化することがあるため、発熱・血便・粘液便がある場合は安易な使用を避けることが大切です。下痢では水分や電解質の補給も重要です。
FAQ
Q. どうして発熱を伴う下痢では、止瀉薬の使用に注意が必要なのですか?
A. 食中毒菌などによる感染症や、重大な疾患が原因の場合があるためです。下痢を一時的に止めることで、症状の悪化や治療の遅れにつながるおそれがあります。
A. 食中毒菌などによる感染症や、重大な疾患が原因の場合があるためです。下痢を一時的に止めることで、症状の悪化や治療の遅れにつながるおそれがあります。
Q. ロペラミド塩酸塩の止瀉薬は、食あたりによる下痢にも使えますか?
A. 手引きでは、食あたりや水あたりによる下痢は適用対象ではないとされています。
A. 手引きでは、食あたりや水あたりによる下痢は適用対象ではないとされています。
関連キーワード: ロペラミド塩酸塩、止瀉薬、発熱を伴う下痢、胃腸鎮痛鎮痙薬、運転操作回避、使用期間

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