登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問35
問題文
胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。
b 麻子仁丸は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。
c 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向があるものの食べ過ぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされる。
d 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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胃腸症状に用いる漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:安中散(あんちゅうさん)・六君子湯(りっくんしとう)は記述どおり、人参湯(にんじんとう)・平胃散(へいいさん)の説明を別の処方名に置き換えた記述は誤りです。
正しい組合せは4です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の、胃腸の不調に用いる漢方処方製剤の適応です。
解法ステップ
- aの「体力中等度以下」「胃痛・腹痛」「胸やけ・げっぷ」などのまとまりが、安中散の説明に合うかを見ます。
- bは、処方名の「麻子仁丸(ましにんがん)」と、疲れやすさ・手足の冷え・下痢などの説明が一致しているかを確認します。
- cは、処方名の「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」ではなく、その症状説明がどの処方のものかを見分けます。
- dは、六君子湯の体力区分と、胃腸の弱さ・食欲不振・みぞおちのつかえなどが合うかを確認し、正しい組合せに絞ります。
組合せを照合すると、選択肢1はb・d、選択肢2はc・d、選択肢3はa・b・c、選択肢5はa・bの正誤が正しい組合せと異なります。aが正、dが正であることに加え、b・cが誤である組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい記述です。
安中散は、体力中等度以下で、腹部に力がなく、胃痛や腹痛がある人などの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされます。胸やけ、げっぷ、胃もたれなども手がかりです。 -
b:誤りです。
× 麻子仁丸 → ○ 人参湯(にんじんとう・理中丸)
問題文にある「体力虚弱」「疲れやすく、手足などが冷えやすい」「胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎」という説明は、人参湯のものです。症状の説明だけで判断せず、処方名との組合せを確認しましょう。 -
c:誤りです。
× 桂枝加芍薬湯 → ○ 平胃散
「体力中等度以上」「胃がもたれて消化が悪い」「食後に腹が鳴って下痢の傾向」という説明は、平胃散のものです。処方名と適応の説明が入れ替わっています。 -
d:正しい記述です。
六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえる人などの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振などに適するとされます。疲れやすさや手足の冷えも見分ける手がかりです。
よくある誤解
- 症状が合っていれば処方名も正しい、と判断してしまうことがあります。b・cのように、説明全体が別の処方のものに置き換わっている場合があります。
- 胃痛、胃もたれ、食欲不振など、複数の処方に共通する症状だけで決めないことが大切です。体力区分や症状のまとまりまで確認します。
- 「体力虚弱」と「体力中等度以下」など、似た体力区分を読み飛ばすと、処方の取り違えに気づきにくくなります。
補足コラム
胃腸の不調に用いる処方は、症状のまとまりで見分けると整理しやすくなります。
- 安中散:体力中等度以下。胃痛・腹痛に、胸やけやげっぷなどを伴う。
- 人参湯:体力虚弱。疲れやすく、手足などが冷えやすい。下痢や嘔吐なども手がかり。
- 平胃散:体力中等度以上。胃もたれや消化不良があり、食後に腹が鳴って下痢の傾向がある。
- 六君子湯:体力中等度以下。胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえる。
FAQ
Q. 体力区分は、症状より先に覚えたほうがよいですか?
A. 体力区分だけで処方を決めるのではなく、体力区分と特徴的な症状をセットで覚えると、似た処方を区別しやすくなります。
A. 体力区分だけで処方を決めるのではなく、体力区分と特徴的な症状をセットで覚えると、似た処方を区別しやすくなります。
Q. 「胃痛」など共通する症状があるときは、何を手がかりにしますか?
A. 痛みだけでなく、胸やけ・げっぷ、手足の冷え、食後の腹鳴り、みぞおちのつかえなど、周辺の症状まで合わせて照合します。
A. 痛みだけでなく、胸やけ・げっぷ、手足の冷え、食後の腹鳴り、みぞおちのつかえなど、周辺の症状まで合わせて照合します。
関連キーワード: 安中散、麻子仁丸、人参湯、平胃散、六君子湯、体力区分、胃腸虚弱

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