登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問40
問題文
痔及び一般用医薬品の痔疾用薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる。
b 痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。
c 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分であるイソプロピルメチルフェノールが配合されている。
d リドカインは、局所への穏やかな熱感刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合される。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:イソプロピルメチルフェノールは組織修復成分ではなく、リドカインは熱感刺激成分ではありません。
正しい組合せは3です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「痔の薬」です。
解法ステップ
- aは「痔の原因」、bは「痔核の状態」を説明しています。まず、肛門部への負担と、血管群の部分的な拡張がそれぞれ説明に合っているかを確認します。
- cは「組織修復成分」という分類と「イソプロピルメチルフェノール」の組合せに注目します。
- dは「熱感刺激」と「リドカイン」の組合せを見ます。痒みを抑える成分でも、どの仕組みで働くかが異なります。
選択肢別の誤答解説
a 正
痔は、肛門部の血管がうっ血(血液が滞ること)し、肛門に負担がかかることで生じます。設問のように、肛門部への過度の負担などが関係するという説明は正しいです。
b 正
痔核(じかく)は、肛門にある細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れができたものです。一般に「いぼ痔」と呼ばれます。
c 誤
× イソプロピルメチルフェノール → ○ アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート
痔による肛門部の傷の治癒を促す組織修復成分として、手引きに挙げられているのはアラントインなどです。成分名と分類を入れ替えた記述です。
d 誤
× リドカイン → ○ クロタミトン
リドカインは、局所麻酔成分です。局所の知覚神経に作用し、痔に伴う痛みや痒みを和らげます。一方、穏やかな熱感刺激で痒みを抑える成分として挙げられているのはクロタミトンです。
組合せの照合
- 1:aは正しいものの、b・c・dの正誤が異なります。
- 2:cの正誤が異なります。
- 4:a・dの正誤が異なります。
- 5:a・b・c・dの正誤がすべて異なります。
- 3:a・bが正しく、c・dが誤りという組合せです。
よくある誤解
- 痒みを抑える成分をすべて同じ仕組みと考えないようにしましょう。リドカインは局所麻酔、クロタミトンは熱感刺激です。
- 「傷の治癒を促す」という作用だけで成分を決めず、組織修復成分として挙げられている成分名まで確認しましょう。
- 痔核の説明では、「血管群が部分的に拡張」と「いぼ状の腫れ」が手がかりです。
補足コラム
痔疾用薬の成分は、目的と働きで整理すると覚えやすくなります。
- リドカイン:局所麻酔成分。痛み・痒みを和らげます。
- クロタミトン:局所刺激成分。熱感刺激によって痒みを抑えます。
- アラントインなど:組織修復成分。傷の治癒を促します。
FAQ
痔核と裂肛(れっこう)は、どう区別しますか?
痔核は血管群の一部が拡張して、いぼ状の腫れができた状態です。裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態です。
局所麻酔成分と局所刺激成分は、どちらも痒みに使われるのですか?
どちらも痔に伴う痒みを和らげる目的で配合される場合があります。ただし、局所麻酔成分は知覚神経に作用し、局所刺激成分は刺激によって痒みを抑える点が異なります。
関連キーワード: 痔核、痔疾用薬、局所麻酔成分、局所刺激成分、組織修復成分

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