登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問45
問題文
アレルギー症状の緩和を目的として用いる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 十味敗毒湯、消風散、当帰飲子は、鼻の症状を主とする人に適すとされる。
b 茵蔯蒿湯は、体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、痒みに適すとされる。
c 葛根湯加川芎辛夷は、比較的体力があるものの鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎に適すとされる。
d 辛夷清肺湯は、構成生薬としてカンゾウを含まない。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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アレルギー症状向け漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
皮膚症状向けと鼻症状向けを区別し、処方ごとの特徴とカンゾウの有無を確認します。
正しい組合せは2です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- 「鼻の症状」と「皮膚の症状」を分けます。十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、消風散(しょうふうさん)、当帰飲子(とうきいんし)は皮膚症状向けです。
- 「体力中等度以下・冷え症・皮膚の乾燥」という特徴が、どの処方の説明かを確認します。
- 葛根湯(かっこんとう)加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の鼻症状への適応を確認します。
- 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)がカンゾウを含むか確認し、組合せを絞ります。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
× 鼻の症状を主とする人 → ○ 皮膚の症状を主とする人
十味敗毒湯、消風散、当帰飲子は、皮膚の症状を主とする人に適す処方として挙げられています。鼻の症状向けの処方と取り違えないようにしましょう。 -
b:誤り
× 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)→ ○ 当帰飲子
「体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹(しっしん)・皮膚炎、痒み(かゆみ)」という説明は、当帰飲子の特徴です。茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で口が渇き、尿量が少なく、便秘する人の蕁麻疹(じんましん)や湿疹・皮膚炎などに用いられます。 -
c:正しい
葛根湯加川芎辛夷は、比較的体力がある人の鼻づまり、蓄膿症(ちくのうしょう。副鼻腔炎(ふくびくうえん))、慢性鼻炎に適すとされています。 -
d:正しい
辛夷清肺湯は、構成生薬としてカンゾウを含まない処方です。手引きでは、茵蔯蒿湯と辛夷清肺湯を除く、同じ項目に挙げられた処方はカンゾウを含むとされています。
誤答の組合せも記述ごとに照らすと、1はa・b、3はc、4はa〜dすべて、5はa・dの判定が誤っています。
よくある誤解
- 皮膚症状向けの処方を、鼻症状向けと取り違えることがあります。処方名だけでなく、「皮膚」か「鼻」かという分類を確認しましょう。
- 当帰飲子の体力区分や皮膚症状の説明を、茵蔯蒿湯のものだと思い込まないようにしましょう。
- 「カンゾウを含まない」という記述は、処方全体に当てはまるとは限りません。対象となる処方を正確に押さえることが大切です。
補足コラム
この項目の処方は、まず「皮膚の症状向け」と「鼻の症状向け」に分けると整理しやすくなります。
- 皮膚の症状向け:茵蔯蒿湯、十味敗毒湯、消風散、当帰飲子
- 鼻の症状向け:葛根湯加川芎辛夷、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、辛夷清肺湯
カンゾウについては、ここに挙げられた処方のうち、茵蔯蒿湯と辛夷清肺湯が含まない処方です。なお、葛根湯加川芎辛夷はマオウも含みます。
FAQ
Q. 当帰飲子と茵蔯蒿湯は、どちらも皮膚症状に用いられるのですか?
A. どちらも皮膚症状に用いられますが、体力区分や症状の特徴が異なります。当帰飲子は体力中等度以下で冷え症・皮膚の乾燥が特徴です。茵蔯蒿湯は体力中等度以上で、口渇・尿量の少なさ・便秘が手がかりになります。
A. どちらも皮膚症状に用いられますが、体力区分や症状の特徴が異なります。当帰飲子は体力中等度以下で冷え症・皮膚の乾燥が特徴です。茵蔯蒿湯は体力中等度以上で、口渇・尿量の少なさ・便秘が手がかりになります。
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