登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問47
問題文
眼科用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a コンタクトレンズをしたままの点眼は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズに関わらず、すべての点眼薬で行うことはできない。
b 点眼の際には、薬液に雑菌を混入させないために、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする。
c 点眼薬の1滴の薬液量は、結膜嚢の容積より少ないとされている。
d テトラヒドロゾリン塩酸塩が配合されている点眼薬は、緑内障を悪化させることがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)
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点眼薬の使用上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
点眼では「容器の先端を目に触れさせない」「緑内障を悪化させる成分に注意」が要点です。
4の(b、d)が正しい組合せです。記述a・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。
4の(b、d)が正しい組合せです。記述a・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「すべての点眼薬」とあるaは、例外の有無を確認します。コンタクトレンズを装着したまま使える製品もあります。
- 点眼容器の先端がまぶたやまつげに触れると、薬液に雑菌が入るおそれがあります。bは正しい内容です。
- 1滴の量と結膜嚢(けつまくのう)の容積を比べます。1滴のほうが多いため、cは誤りです。
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は充血を抑える成分で、緑内障を悪化させることがあります。したがって、b・dの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「すべての点眼薬で行うことはできない」→ ○「添付文書に使用可能と記載されていない限り、行うべきでない」
コンタクトレンズを装着したまま点眼できるかは、製品によって異なります。ソフトコンタクトレンズでは、防腐剤などがレンズに吸着し、角膜に障害を起こすおそれがあるため、装着したままの点眼を避ける製品が多くあります。一方、防腐剤を含まない1回使い切りタイプなど、装着時に使用できる製品もあります。 -
b
正しい記述です。 点眼容器の先端が眼瞼(がんけん:まぶた)や睫毛(しょうもう:まつげ)に触れると、薬液が汚染されるおそれがあります。先端を目に触れさせないことが大切です。 -
c
×「1滴の薬液量は結膜嚢の容積より少ない」→ ○「1滴の薬液量は結膜嚢の容積より多い」
手引きでは、点眼薬1滴は約50μL、結膜嚢の容積は30μL程度とされています。1滴でも結膜嚢に入る量を上回るため、何滴も続けて点眼しても効果が増すわけではありません。 -
d
正しい記述です。 テトラヒドロゾリン塩酸塩は、充血を抑える目的で用いられる成分です。充血除去作用のある成分が配合された点眼薬は、眼圧を上昇させ、緑内障を悪化させるおそれがあります。
組合せの照合
- 選択肢1(a、b):誤りのaを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢2(a、c):誤りのa・cを含み、正しいb・dを含みません。
- 選択肢3(b、c):誤りのcを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢5(c、d):誤りのcを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 「すべて」「一切」などの強い言い切りを見落とし、例外のある記述を正しいと思い込むことがあります。コンタクトレンズ装着時の点眼は、製品の添付文書によって扱いが異なります。
- 1滴なら結膜嚢にすべて収まると思いがちですが、1滴の量は結膜嚢の容積より多いとされています。
- 充血を抑える点眼薬は目に使うものだから、緑内障にも影響しないと思い込むのは誤りです。成分によっては眼圧を上昇させるおそれがあります。
補足コラム
点眼薬は鼻涙管(びるいかん)を通って鼻へ流れ、鼻粘膜から吸収されることがあります。点眼後にしばらくまぶたを閉じ、目頭を押さえると、薬液が鼻へ流れ込むのを防ぐのに役立ちます。
FAQ
Q. 点眼容器の先端がまつげに触れた場合、なぜ問題になるのですか?
A. まつげなどを通じて薬液が汚染されるおそれがあるためです。容器の先端をまぶたやまつげに触れさせないようにします。
A. まつげなどを通じて薬液が汚染されるおそれがあるためです。容器の先端をまぶたやまつげに触れさせないようにします。
Q. 目が充血しているとき、充血を抑える成分が入った点眼薬を使えばよいですか?
A. 充血の原因や目の状態によっては適さないことがあります。緑内障では悪化のおそれがあるため、医師の治療中の場合は、使用前に医師や薬剤師に相談することが大切です。
A. 充血の原因や目の状態によっては適さないことがあります。緑内障では悪化のおそれがあるため、医師の治療中の場合は、使用前に医師や薬剤師に相談することが大切です。
関連キーワード: 眼科用薬、点眼薬、コンタクトレンズ、結膜嚢、テトラヒドロゾリン塩酸塩、緑内障、眼圧

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