登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問49
問題文
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a アクリノ-ルは、真菌、結核菌、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
b オキシドールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果による。
c レゾルシンは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌消毒作用を示し、にきび用薬などに配合されている場合がある。
d ポビドンヨードは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜や目の周りへ使用は避ける必要がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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きず口の殺菌消毒成分【登録販売者解説】
正解の理由
アクリノールは真菌・結核菌・ウイルスに効かず、オキシドールとレゾルシンの記述が正しい組合せです。
正しい記述は b・c で、組合せは3です。aは誤り、dも誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の殺菌消毒成分に関する記載です。
解法ステップ
- aは「アクリノール」と「真菌・結核菌・ウイルス」の組合せに注目します。この3種類に対する効果はありません。
- bは、オキシドールの「活性酸素による酸化」と「酸素の泡による洗浄」を確認します。どちらも正しい説明です。
- cは、レゾルシンの「タンパク質を変性させる」という作用を確認します。正しい説明です。
- dは、成分名に注目します。ヨウ素とヨウ化カリウムをエタノールに溶かしたものは、ポビドンヨードではありません。
選択肢別の誤答解説
-
a
×(真菌、結核菌、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す)→ ○(真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない)
アクリノールは、真菌(しんきん)・結核菌(けっかくきん)・ウイルスには効果がありません。この誤りを含む選択肢1・2は、いずれも正しい組合せではありません。選択肢1はbを含みますがcを含まず、選択肢2はcを含みますがbを含みません。 -
b
オキシドール(過酸化水素水)の作用は、過酸化水素の分解で生じる活性酸素による酸化と、発生した酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果です。記述は正しいです。ただし、作用の持続性は乏しく、組織への浸透性も低いとされています。 -
c
レゾルシンは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させて殺菌消毒作用を示します。にきび用薬などに配合される場合があるという記述も正しいです。 -
d
×(ポビドンヨードはヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもの)→ ○(ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたものはヨードチンキ)
ポビドンヨードは、ヨウ素をポリビニルピロリドンという担体(たんたい)に結合させて水溶性にしたものです。dの組成や皮膚刺激性、粘膜(ねんまく)・目の周りへの注意は、ポビドンヨードではなくヨードチンキの説明です。この誤りを含む選択肢4・5は正しくありません。選択肢4はbを含みますがcを含まず、選択肢5はcを含みますがbを含みません。
よくある誤解
- ポビドンヨードとヨードチンキを同じものと考える
どちらもヨウ素に関係しますが、成分の形が違います。ヨウ素とヨウ化カリウムをエタノールに溶かしたものはヨードチンキです。 - 「殺菌消毒成分なら、真菌やウイルスにも幅広く効く」と考える
成分によって効果のある微生物は異なります。アクリノールは、真菌・結核菌・ウイルスに効果がない点がひっかけです。 - 泡が出るオキシドールは、長く効き続けると考える
泡立ちは洗浄効果に関係しますが、オキシドールの作用の持続性は乏しいとされています。
補足コラム
ヨウ素系の成分は、名前と形をセットで整理しましょう。
- ポビドンヨード:ヨウ素をポリビニルピロリドンに結合させ、水溶性にしたもの。徐々にヨウ素が遊離して殺菌作用を示します。
- ヨードチンキ:ヨウ素とヨウ化カリウムをエタノールに溶かしたもの。皮膚刺激性が強く、粘膜や目の周りへの使用を避けます。
FAQ
オキシドールの泡立ちは、汚れを落とす働きだけですか?
手引きでは、酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果と、活性酸素による酸化の両方が作用として挙げられています。
手引きでは、酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果と、活性酸素による酸化の両方が作用として挙げられています。
アクリノールと、真菌やウイルスにも効く成分を見分けるにはどうすればよいですか?
成分名ごとに、効果がある微生物の範囲を確認します。「殺菌消毒成分」という共通点だけで、効く対象まで同じだと判断しないことが大切です。
成分名ごとに、効果がある微生物の範囲を確認します。「殺菌消毒成分」という共通点だけで、効く対象まで同じだと判断しないことが大切です。
関連キーワード: アクリノール、オキシドール、レゾルシン、ポビドンヨード、ヨードチンキ、殺菌消毒成分

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