登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問50
問題文
痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a デキサメタゾンは、ステロイド骨格を持つ抗炎症成分の一つである。
b ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を増強させる作用を示すため、みずむし、たむし、にきび等に用いられる。
c ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがある。
d ジクロフェナクナトリウムを主薬とする外皮用薬は、皮膚感染症に対して効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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外皮用抗炎症成分【登録販売者解説】
正解の理由
ステロイド性抗炎症成分は局所の免疫機能を低下させ、ケトプロフェンやジクロフェナクナトリウムには感染症への注意が必要です。
2が正しい組合せです。各記述は、a:正、b:誤、c:正、d:正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の皮膚に用いる薬に関する項目です。
解法ステップ
- aは「デキサメタゾン」と「ステロイド骨格」の組合せを確認します。
- bは「免疫機能を増強」と「みずむし等に用いる」に注目します。ステロイド性抗炎症成分の免疫への作用と、皮膚感染症への使用が問われています。
- cは「ケトプロフェン」と「紫外線による光線過敏症」が結びついているかを確認します。
- dは「ジクロフェナクナトリウム」と「皮膚感染症への効果」を確認します。感染症を治す作用と、痛みや腫れを抑える作用は別です。
選択肢別の誤答解説
記述 a:正しい
デキサメタゾンは、ステロイド骨格を持つステロイド性抗炎症成分の一つです。手引きでは、外用のステロイド性抗炎症成分は、患部局所の炎症を抑え、痒みや発赤などの皮膚症状を抑える目的で用いられるとされています。
記述 b:誤り
× 末梢組織の免疫機能を増強 → ○ 末梢組織の免疫機能を低下
ステロイド性抗炎症成分は、患部の炎症を抑える一方で、局所の免疫機能を低下させる作用も示します。そのため、みずむし・たむしなどの白癬症(はくせんしょう)、にきび、化膿(かのう)している患部では、症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要があります。
記述 c:正しい
ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、紫外線によって重篤な光線過敏症が現れることがあります。使用中だけでなく、使用後しばらくしてから起こることもあるため、紫外線への注意が必要です。
記述 d:正しい
ジクロフェナクナトリウムは非ステロイド性抗炎症成分です。痛みや腫れを抑えますが、殺菌作用はないため、皮膚感染症には効果がありません。症状を抑えることで、感染に気づきにくくなるおそれもあります。
選択肢の組合せ
- 1は「a正・b誤・c正・d誤」です。a〜cは一致しますが、dは正しい記述なので、dを誤りとしている点が違います。
- 3は「a正・b正・c誤・d誤」です。aは一致しますが、bは誤り、cとdは正しいため、b・c・dが違います。
- 4は「a誤・b正・c正・d正」です。c・dは一致しますが、aは正しく、bは誤りなので、a・bが違います。
- 5は「a誤・b正・c誤・d正」です。dは一致しますが、aは正しく、bは誤り、cは正しいため、a・b・cが違います。
よくある誤解
- 「抗炎症成分だから免疫機能も高める」と考えないようにしましょう。ステロイド性抗炎症成分は炎症を抑えますが、局所の免疫機能は低下させます。
- 「痛みや腫れが治まれば、皮膚感染症にも効いている」とは限りません。症状を抑える作用と、感染の原因に働く作用は別です。
- 「使用を終えたら、すぐ紫外線の影響がなくなる」と決めつけないようにしましょう。ケトプロフェンでは、使用後しばらくしてから光線過敏症が現れることがあります。
補足コラム
皮膚に用いる抗炎症成分は、感染症への作用を混同しないことが大切です。ステロイド性抗炎症成分は患部局所の免疫機能を低下させることがあり、非ステロイド性抗炎症成分は殺菌作用を持ちません。どちらも、皮膚感染症を治す成分として扱わないようにしましょう。
FAQ
Q. 「光線過敏症」とは、どのような状態ですか?
A. 紫外線を浴びることで、皮膚に強い反応が現れることです。ケトプロフェンでは、使用中だけでなく使用後にも起こる可能性があります。
A. 紫外線を浴びることで、皮膚に強い反応が現れることです。ケトプロフェンでは、使用中だけでなく使用後にも起こる可能性があります。
Q. ステロイド性抗炎症成分は、皮膚の炎症なら何にでも使えますか?
A. いいえ。手引きでは、みずむし・たむしや化膿している患部など、症状を悪化させるおそれがある場合は使用を避ける必要があるとされています。
A. いいえ。手引きでは、みずむし・たむしや化膿している患部など、症状を悪化させるおそれがある場合は使用を避ける必要があるとされています。
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