登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問51
問題文
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a ジフェンヒドラミンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンとその受容体タンパク質との結合を促進することにより、湿疹、かぶれ、虫さされ等による一時的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)を緩和する。
b カンフルは、皮膚表面に冷感刺激を与え、患部の血行を促す効果や、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待して配合されている場合がある。
c 温熱刺激成分を主薬とする貼付剤は、入浴後すぐに貼るのが効果的である。
d 損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:正、b:誤、c:正、d:正
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皮膚外用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑え、温感刺激成分は入浴後のほてりが鎮まってから使います。
4が正しい組合せです。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の外皮用薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「結合を促進」に注目します。抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンと受容体タンパク質との結合を妨げます。
- bの「冷感刺激」と「血行を促す効果、鎮痛・鎮痒効果」は、カンフルの説明に合っています。
- cは「入浴後すぐ」が要注意です。温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、皮膚のほてりが鎮まってから貼ります。
- dのアラントインは、損傷皮膚の組織修復を促す成分です。aが誤り、dが正しい組合せを選ぶと4に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「結合を促進」→ ○「結合を妨げる」
ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分です。ヒスタミンの働きを抑えることで、皮膚のほてり・腫れ・痒み(かゆみ)などを緩和します。ヒスタミンの作用を強める成分ではありません。 -
b 正しい
カンフルは冷感刺激成分です。皮膚表面に冷感刺激を与え、患部の血行を促す効果や、知覚神経に働きかけて鎮痛・鎮痒(ちんよう:痒みを抑えること)する効果を期待して配合される場合があります。 -
c 誤り
×「入浴後すぐ」→ ○「皮膚のほてりが鎮まってから」
温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、入浴前後の使用が適当ではありません。入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼ります。皮膚が温まった状態で使うと、刺激が強くなるおそれがあるためです。 -
d 正しい
アラントインは、損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して配合される場合があります。
よくある誤解
- 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンを「増やす」のではなく、ヒスタミンと受容体との結合を妨げます。「促進」と「妨げる」の入れ替えに注意しましょう。
- 「入浴後に貼る」という大枠だけで判断せず、「すぐに」という語に注目します。温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、ほてりが鎮まってから使用します。
- カンフルは冷感刺激成分です。温感刺激成分と取り違えないようにしましょう。
補足コラム
- 冷感刺激成分:メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油などです。冷感刺激や知覚神経への作用を期待して配合されます。
- 温感刺激成分:カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステルなどです。皮膚に温感刺激を与え、患部の血行を促す効果を期待して配合されます。温感刺激成分を主薬とする貼付剤では、入浴前は1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼ります。
FAQ
Q. 抗ヒスタミン成分は、外用薬でも内服薬でも同じように考えてよいですか?
A. どちらもヒスタミンの働きを抑える成分ですが、外用薬は適用部位の組織に浸透して、患部局所で働くものとして整理しましょう。
A. どちらもヒスタミンの働きを抑える成分ですが、外用薬は適用部位の組織に浸透して、患部局所で働くものとして整理しましょう。
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