登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問63
問題文
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 呼吸器系は鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなり、そのうち、鼻腔から咽頭・喉頭までの部分を上気道という。
b 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。
c 喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は、線毛上皮で覆われている。
d 肺の筋組織が拡張・収縮することで、呼吸運動が行われている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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呼吸器系の構造と呼吸運動【登録販売者解説】
正解の理由
鼻汁のリゾチームと線毛運動は気道を守り、肺自体には呼吸運動を起こす筋組織がありません。
3の組合せが正しく、a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の呼吸器系の項目です。
解法ステップ
- aでは、鼻腔(びくう)から咽頭(いんとう)・喉頭(こうとう)までを上気道とする区分を確認します。
- bの「鼻汁にリゾチームが含まれる」は、気道の防御機構についての記述です。
- cでは、喉頭の大部分と気管から気管支(きかんし)までを覆う粘膜に注目します。
- dの「肺の筋組織が拡張・収縮する」という部分を確認します。肺自体に筋組織はないため、dを誤りと判断できます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 呼吸器系は鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなります。鼻腔から咽頭・喉頭までが上気道です。選択肢2はaを誤りとしている点が不一致です。選択肢5もaを誤りとしている点が不一致です。
- b:正しい記述です。 鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つになります。選択肢2はbを誤りとしている点が不一致です。選択肢4もbを誤りとしている点が不一致です。
- c:正しい記述です。 喉頭の大部分と、気管から気管支までの粘膜は線毛上皮(せんもうじょうひ)で覆われています。線毛の動きは、粘液にからめ取られた異物を咽頭へ運び出す働きをします。選択肢1はcを誤りとしている点が不一致です。選択肢5もcを誤りとしている点が不一致です。
- d:誤った記述です。 肺自体には肺を動かす筋組織がないため、「肺の筋組織が拡張・収縮する」という説明は誤りです。選択肢1はdを正しいとしている点が不一致です。選択肢5もdを正しいとしている点が不一致です。
よくある誤解
- 気道の異物を外へ運ぶ仕組みを、咳だけだと思うこと。 粘液に異物をからめ取り、線毛運動で咽頭へ運ぶ仕組みもあります。
- 肺そのものが筋肉で動くと思うこと。 肺には肺を動かす筋組織がない、という点がdのひっかけです。
- 「大部分」という語を見落とすこと。 cは喉頭の「大部分」と範囲を限定した記述です。気管から気管支までの粘膜も含め、記述全体で確認しましょう。
補足コラム
線毛上皮は、粘液と線毛の動きが連携して異物を気道の外へ運びます。線毛の動きだけで異物をつかまえるのではなく、粘液が異物をからめ取ることもポイントです。
FAQ
Q. 咽頭は呼吸器系だけに属する器官ですか?
A. いいえ。咽頭は気道であると同時に、飲食物が通る消化管にも属します。
A. いいえ。咽頭は気道であると同時に、飲食物が通る消化管にも属します。
Q. 喉頭には呼吸以外の役割もありますか?
A. あります。喉頭には声帯があり、呼気で声帯が振動することで声が発せられます。
A. あります。喉頭には声帯があり、呼気で声帯が振動することで声が発せられます。
関連キーワード: 呼吸器系、上気道、リゾチーム、線毛上皮、線毛運動、肺の筋組織

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