登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問67
問題文
目に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている硝子体の疲労などが起こる。
b 雪眼炎は、眼球が紫外線を含む光に長時間曝されることにより、網膜の上皮が損傷を起こした状態である。
c 視細胞が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠であるため、不足すると夜間視力の低下が生じる。
d 睡眠中は涙液分泌が多いため、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じって眼脂(目やに)となる。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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目の構造と疲れ目【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:焦点調節を行うのは毛様体、雪眼炎で損傷するのは角膜の上皮、ビタミンAは視細胞の光の感受に関与します。
正しい組合せは4です。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、目の構造と機能についての記述です。
解法ステップ
- aの「遠近の焦点調節を行っている硝子体」に注目します。遠近の焦点調節に関わる部位は、硝子体ではありません。
- bは「網膜の上皮」、dは「睡眠中は涙液分泌が多い」という部分を確認します。どちらも手引きの説明と反対です。
- cの「ビタミンA」「夜間視力の低下」は、手引きにある関係と一致します。
- a誤・b誤・c正・d誤の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
× 遠近の焦点調節を行っている硝子体 → ○ 遠近の焦点調節を行っている毛様体
硝子体は、水晶体から網膜までの眼球内を満たす透明なゼリー状の組織です。遠近の焦点調節では、毛様体の働きによって水晶体の厚みが変化します。目を使い続けたときに疲労するのは、焦点調節に関わる毛様体です。
記述b
× 網膜の上皮が損傷 → ○ 角膜の上皮に損傷
雪眼炎(せつがんえん)は、紫外線を含む光に長時間さらされることで、角膜の上皮に損傷が生じた状態です。「網膜」と「角膜」の取り違えに注意しましょう。
記述c
正しい記述です。ビタミンAは、視細胞が光を感受する反応に関与します。そのため、不足すると夜間視力の低下につながることがあります。
記述d
× 睡眠中は涙液分泌が多い → ○ 睡眠中は涙液分泌がほとんどない
睡眠中は涙液の分泌がほとんどありません。涙液が少ないときなどに、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じり、眼脂(がんし。目やに)になります。
選択肢の照合
- 選択肢1は、b・c・dの正誤が異なります。bとdを正、cを誤としている点が違います。
- 選択肢2は、bの正誤が異なります。bを正としていますが、実際は誤です。
- 選択肢3は、a・dの正誤が異なります。aとdを正としていますが、どちらも誤です。
- 選択肢5は、a・b・c・dの正誤がすべて異なります。
よくある誤解
- 「硝子体」と「毛様体」は名前が似ていますが、役割は別です。焦点調節に関わるのは毛様体です。
- 雪眼炎では、光を受ける網膜ではなく、角膜の上皮が損傷します。
- 「涙液は目を守る」という知識から、睡眠中も分泌が多いと思い込まないようにしましょう。手引きでは、睡眠中は涙液分泌がほとんどないとされています。
補足コラム
目に入った光は、角膜・房水・水晶体・硝子体を通って網膜に届きます。遠近の焦点調節では、毛様体の収縮・弛緩によって水晶体の厚みが変化します。目の構造と役割をセットで覚えると、「硝子体が焦点調節をする」といった書き換えを見抜きやすくなります。
FAQ
ビタミンAは、目以外にも関係しますか?
手引きでは、ビタミンAは皮膚や粘膜の機能を正常に保つためにも重要な栄養素とされています。
手引きでは、ビタミンAは皮膚や粘膜の機能を正常に保つためにも重要な栄養素とされています。
関連キーワード: 毛様体、硝子体、雪眼炎、角膜、ビタミンA、視細胞、涙液、眼脂

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