登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問68
問題文
鼻及び耳に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。
b 副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
c 耳垢(耳あか)は、内耳にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や内耳上皮の老廃物などが混じったものである。
d 乗物酔いは、鼓室で感知する平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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鼻腔・副鼻腔と耳の構造【登録販売者解説】
正解の理由
鼻腔(びくう)と副鼻腔(ふくびくう)の粘膜は、異物を粘液で捉えて線毛(せんもう)で運びます。耳垢(じこう)は外耳道でつくられ、乗物酔いは内耳の平衡器官と関係します。
正しい組合せは1(a、b)です。aとbは正しく、cとdは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の鼻・耳の構造に関する項目です。以後は「手引き」と記します。
解法ステップ
- aでは「鼻腔の粘膜の炎症・腫れ」と「鼻汁過多・鼻閉(びへい)」が結びついているかを確認します。
- bでは、副鼻腔に入った粒子が粘液に捉えられ、線毛の働きで鼻腔内へ排出されるという流れを確認します。
- cの「内耳」と、dの「鼓室(こしつ)」に注目します。耳垢ができる場所や、平衡感覚を感じる場所の取り違えがないかを見ます。
- 正しいa・bを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
鼻腔の粘膜に炎症が起こって腫れる状態が鼻炎です。鼻汁過多や鼻づまりが生じます。 -
b 正しい
副鼻腔に入った埃などの粒子は、粘液に捉えられ、線毛の働きによって鼻腔内へ排出されます。副鼻腔と鼻腔は細い管でつながっています。 -
c 誤り
×内耳 → ○外耳道
耳垢は、外耳道にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じったものです。内耳ではありません。 -
d 誤り
×鼓室 → ○内耳の前庭
乗物酔いは、反復される加速度刺激や揺れによって平衡感覚が混乱して起こります。鼓室は中耳にある部分で、平衡感覚を感じる器官ではありません。
組合せを記述と照らすと、次のとおりです。
- 1(a、b):正しいa・bの組合せです。
- 2(a、c):cを含み、bを含まないため誤りです。
- 3(b、c):cを含み、aを含まないため誤りです。
- 4(b、d):dを含み、aを含まないため誤りです。
- 5(c、d):誤りのc・dを含み、正しいa・bを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 耳垢ができる場所を内耳と取り違えることがあります。耳垢は外耳道でつくられます。
- 鼓室と内耳の前庭を混同することがあります。鼓室は中耳、前庭は内耳にあります。
- bの「鼻腔内へ排出」を見て、鼻腔に入った粒子の話だと思い込むことがあります。記述は、副鼻腔に入った粒子が鼻腔内へ運ばれる流れです。
補足コラム
耳は、外耳・中耳・内耳に分けて整理すると、場所の取り違えを防げます。
- 外耳:耳介(じかい)と外耳道。耳垢ができるのは外耳道です。
- 中耳:鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなります。
- 内耳:聴覚を担う蝸牛(かぎゅう)と、平衡感覚を担う前庭などからなります。
FAQ
副鼻腔の開口部がふさがると、どうなりますか?
副鼻腔と鼻腔をつなぐ管は非常に狭いため、鼻腔の粘膜が腫れると開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症が生じることがあります。
副鼻腔と鼻腔をつなぐ管は非常に狭いため、鼻腔の粘膜が腫れると開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症が生じることがあります。
関連キーワード: 鼻炎、鼻汁過多、鼻閉、副鼻腔、線毛、耳垢、外耳道、鼓室、前庭、乗物酔い

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