戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問75


問題文

点眼薬又は点鼻薬を使用する上での注意事項に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 点眼薬により、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性の副作用を生じることがある。 b 点眼薬は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して起こる副作用を軽減するためには、点眼後に目頭の鼻涙管の部分を押さえることが有効である。 c 点鼻後に鼻腔粘膜で吸収された点鼻薬の有効成分は、初めに肝臓で代謝を受けて全身に分布する。 d 一般用医薬品に分類される点鼻薬には、全身作用を目的とするものもある。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正

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点眼薬・点鼻薬の吸収【登録販売者解説】

正解の理由

点眼薬は鼻涙管から吸収されることがあり、点鼻薬の成分は肝臓で代謝される前に全身へ分布します。
正しい組合せは 4 です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第2章「人体の働きと医薬品」の、粘膜からの吸収に関する項目です。

解法ステップ

  1. aの「点眼薬でもアレルギー性の副作用がある」は、点眼薬でショック(アナフィラキシー)を起こすことがあるかを見ます。
  2. bの「鼻涙管」と「目頭を押さえる」は、点眼薬が鼻へ流れる経路と、それを防ぐ方法の組合せです。
  3. cの「初めに肝臓で代謝」に注目します。鼻粘膜から吸収された成分は、肝臓で代謝される前に全身へ分布します。
  4. dは、一般用医薬品の点鼻薬が全身作用を目的としているかを確認します。これらを並べると、a・bが正、c・dが誤となります。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    点眼薬でも、ショック(アナフィラキシー)などのアレルギー性副作用が起こることがあります。アレルギー反応は、ごく微量の原因物質でも起こりうるため、目に使う薬だから全身性の副作用がないとは限りません。
  • b 正しい
    点眼薬は鼻涙管(びるいかん)を通り、鼻粘膜(びねんまく)から吸収されることがあります。目頭を押さえると、薬液が鼻へ流れ込むのを防ぎ、眼以外の部位に到達して起こる副作用を軽減するのに役立ちます。
  • c 誤り
    ×「初めに肝臓で代謝を受けて」→ ○「初めに肝臓で代謝を受けることなく」
    鼻粘膜の下には毛細血管(もうさいけっかん)が豊富にあり、成分は吸収されやすいです。吸収された成分は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布します。
  • d 誤り
    ×「全身作用を目的とするものもある」→ ○「一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はなく、いずれも鼻腔粘膜への局所作用を目的とする」
    全身作用とは、成分が血液に入り、体の広い範囲に作用することです。一般用医薬品の点鼻薬は、鼻腔粘膜への局所作用を目的としています。ただし、成分が血液中に移行し、全身性の副作用を起こすことはあります。
組合せの照合
  • 選択肢1は、bを誤、cを正としている点が違います。
  • 選択肢2は、aを誤、cを正としている点が違います。
  • 選択肢3は、a・bを誤、c・dを正としている点が違います。
  • 選択肢5は、bを誤、dを正としている点が違います。

よくある誤解

  • 「局所作用を目的とする薬なら、全身性の副作用は起きない」と考えがちです。目的が局所作用でも、成分が粘膜から吸収されて全身に分布することがあります。
  • 点鼻薬の成分は、吸収後に必ず肝臓を通ってから全身に分布すると誤解しやすいです。この問題では「肝臓で代謝される前に分布する」がポイントです。
  • 「一般用医薬品の点鼻薬には全身作用を目的とするものもある」という言い換えに注意しましょう。手引きでは、一般用医薬品の点鼻薬は鼻腔粘膜への局所作用が目的とされています。

補足コラム

点眼薬も点鼻薬も、使う場所で作用させることが目的ですが、成分が粘膜から吸収されて血液中に入る場合があります。点鼻薬の成分は、鼻粘膜の下にある血管から吸収されやすく、肝臓で代謝を受ける前に全身へ分布することがあります。「使う目的は局所作用」「成分の一部が全身へ移行することはある」と分けて覚えましょう。

FAQ

目頭を押さえるのは、点眼のたびに必ず必要ですか?
目頭を押さえると薬液が鼻へ流れ込むのを防げます。手引きでは、場合によって押さえる必要があるとされています。
点鼻薬の成分が全身に分布するなら、全身作用が目的ということですか?
そうとは限りません。一般用医薬品の点鼻薬は鼻腔粘膜への局所作用が目的ですが、吸収された成分によって全身性の副作用が生じることがあります。

関連キーワード: 点眼薬、点鼻薬、鼻涙管、粘膜吸収、局所作用、全身性副作用
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